そのほか新たな深夜割引制度に関しては、割引適用時間帯の走行距離に上限が設けられます。

　これは大幅な深夜割引を受けるためにスピードを出して走行距離を伸ばすといった無謀な運転を予防する取組みで、軽自動車や普通車であれば1時間あたり105kmまで、大型車などは90kmまでと決まっています。

　つまり、長距離を走ったからといってその分がすべて割引されるとは限らないことから、スピードを出し過ぎないように気をつけましょう。

　ちなみに深夜割引制度が変更される背景には、物流を支えるトラックドライバーの労働環境をめぐる問題があります。

　現在は、深夜割引を受けるため0時前に大型トラックが料金所付近に滞留していたり、早い時間帯に荷物を届けられる場合であっても、深夜割引を受けるためわざと高速道路内にとどまったりする状況がみられます。

　これが結果としてトラックドライバーの長時間労働につながっており、上記のような問題を解消する目的で、深夜割引が見直される運びとなりました。

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　今年7月頃から高速道路の深夜割引制度が変更される予定です。

　割引適用時間帯や割引方法などが大きく変わることから、深夜割引を利用する人は事前に詳細をよく確認しておくべきといえるでしょう。