日産の「小さな“高級”SUV」がスゴい! 全長4.4m級の「ちょうどイイサイズ」! 精悍顔もカッコいい「キャシュカイ」日本導入の可能性は?
国内導入の「英断」に期待大!
そんな人気の高い最新版キャシュカイについて、日本への導入が見送られている理由は明らかにされていません。
その理由として挙げられるのは、日産の国内ラインナップにおいて、コンパクトクラスでは「キックス」、ミドルクラスでは「エクストレイル」といったSUVモデルがすでに展開されており、その中間に位置するキャシュカイのポジショニングが難しいことがあるかもしれません。

生産コストの問題も考えられます。
キャシュカイはイギリスのサンダーランド工場で生産されているため、為替リスクや関税コストの影響を受けやすく、日本国内向けに価格を抑えて供給することが困難だったとみられます。
国内生産への切り替えも検討されたかもしれませんが、工場ラインの確保や設備投資コストが見合わないと判断された可能性があります。
一方で、将来的な可能性も完全には否定できません。
日産は今後、キャシュカイベースの電動SUV(完全EVモデル)を開発する計画を進めており、これが実現すれば、再び日本市場への導入が検討される余地も残っています。
特に今後、日本市場でも普及が期待されるコンパクトサイズのSUV型EV需要に対して、キャシュカイEVは有力な選択肢となるかもしれません。
※ ※ ※
厳しい経営状況が伝えられるなか、日産では販売台数の拡大による早急な収益の改善が望まれます。
そのためにはまだ見ぬ新型車を待つよりも、既存のモデルを一刻も早く導入したほうが良いのは間違いありません。
年々SUV人気が高まる日本において、ボディサイズ的にも最適な最新版キャシュカイは、まさにおあつらえ向きな存在といえるでしょう。
日産の英断を期待したいところです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。



























































