苦手な人多い「前向き駐車」コンビニでなぜ推奨される? 警告無視すると? 近隣住民からの苦情が理由? よくあるトラブルを元警察官が解説
コンビニ駐車場でのトラブルはまだあった! 「ヘッドライト点けっぱなし問題」や「無断駐車」
またコンビニの駐車場における問題として「ライトつけっぱなしにしてる方が迷惑じゃない?」、「店内を照らし続ける人いるよね」、「コンビニの雑誌コーナーで、まぶしくて何も見えないときある」など、ヘッドライトを消灯しないドライバーに苦言を呈する声も聞かれました。
コンビニの指示に従って前向き駐車をする際には、あわせてライトの消灯をするよう心がけましょう。
そのほかコンビニにおいては、「無断駐車の禁止」を呼びかける看板も多く設置されています。
実は、「前向き駐車」や「無断駐車禁止」などと書かれた看板自体には法的拘束力がなく、従わなかったからといって何らかの罰則を受けるわけではありません。
しかし長期間にわたって無断駐車をした場合、お店から高額の損害賠償を請求されるケースがあるため注意が必要です。

実際のところ2018年には、大阪府内のコンビニの駐車場に2013年8月~2015年2月にわたってほぼ毎日無断駐車をおこなった男性に対し、大阪地裁が920万円の支払いを命じています。
この事例ではコンビニ周辺の駐車場の相場から1時間あたりの駐車代金を700円として、慰謝料などと合わせて支払いを求めたということです。
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コンビニの駐車場には前向き駐車やアイドリングストップなどを求める看板が多く設置されています。
看板に法的拘束力はないものの、近隣への配慮やトラブル防止のため、できる限りお店の指示に従うべきといえるでしょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。




















