見た目以上に…「走るじゃん!」大きさ&重さを感じさせない軽快さに驚き!? BYD「シーライオン7」の印象は?【試乗記】

後輪駆動と四輪駆動で明確な違いが! とくに四輪駆動はすごい?

 アクセル操作に対する反応の良さはBEVでは当たり前ですが、後輪駆動モデルは加速の立ち上がりが意外とジェントルで、「加速感は少なめだが、気が付いたら速い」と言ったフィーリング。

 と言っても、遅いわけではなく動力性能はECOモードでも十分以上のパフォーマンスが備えられています。

 逆に四輪駆動モデルはレスポンス上等、モリモリトルクと解りやすい特性で、アクセル一踏みでホイールスピン一つすることなく2340kgの重量を感じさせない鋭いダッシュ力と怒涛の加速は下手なスポーツモデル顔負けです。

 ちなみに0-100km/h加速4.5秒と聞いて納得する一方で、セダンのSEALよりもスポーティなキャラクターはクロスオーバーとしては少々オーバースペック。

 百歩譲ってスポーツモードはこれでもいいですが、ノーマルモードやECOモードは出力を抑える代わりに航続距離を上げたほうが、より商品性は高まると思いました。

 どちらのモデルも走行中のパワートレインが発する音に加えてロードノイズや風切り音も抑えられおり、静粛性は非常に高いレベルですが、逆にスマホ充電器のファンの作動音が気になってしまい。

 この辺りは鼬ごっこですが、改善項目かもしれません。

ロードノイズや風切り音も抑えられおり、静粛性は非常に高いレベル
ロードノイズや風切り音も抑えられおり、静粛性は非常に高いレベル

 プラットフォームはCell to Body構造(バッテリーを車体構造体としての役割を持たせる)のeプラットフォーム3.0の進化版(本国ではEVOと呼ばれている)に加えて、デュアルピニオン式EPSや可変ショックアブソーバー付きのサスペンション(フロント:ダブルウィッシュボーン、リア:マルチリンク)などを採用。

 タイヤは後輪駆動モデルはフロント:235/50R19、リア:255/45R19(コンチネンタル・エココンタクト6)、四輪駆動モデルは前後共に245/45R20(ミシュラン・パイロットスポーツEV)を履きます。

 フットワークは車体、ステア系、サスペンション周りの基本素性の高さを実感します。

 旋回時は後輪駆動/四輪駆動共に、ステアリングの切り始めからノーズがスッとインを向く応答の良さ、ロールを抑えた旋回、路面に張り付くようなグリップなどはSUVを超えるレベルで、ポテンシャルはセダンのシールよりも上だと感じました。

ポテンシャルはセダンのシールよりも上だと感じた
ポテンシャルはセダンのシールよりも上だと感じた

 ちなみに旋回Gの高さはセンターの回転式ディスプレイが誤作動(勝手に動いてしまう)を起こすほど。

 以前乗ったセダンのシールはコーナリングの一連の動きに連続性がなく、ある意味“力技”で旋回させるイメ―ジ(=曲がらなそうで曲がる感じ)でしたが、シーライン7は“自然”に旋回を行なうようになっています。

 ちなみにハードはシールと共通な部分は多いはずですが、恐らく絶対性能のみならず過渡領域の重要性に気づき、そのトライが随所に盛り込まれているのでしょう。

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