「新しいオービス」設置に反響多数! 「長いトンネル出口でパシャリ」に「急ブレーキ踏むヤツいて危ない」の声も! 京都以外にも全国で続々導入中「“半固定式”オービス」に寄せられた意見とは

速度違反を自動的に取り締まる、通称「オービス」と呼ばれる機器のなかでも、近年急速に増加している「半固定式オービス」。これに対しSNSなどにはさまざまな意見が寄せられています。

神出鬼没な第3の勢力「半固定式オービス」に寄せられた声とは

 通称「オービス」といわれる自動速度違反取締装置ですが、高速道路などで目にする大型の「固定式オービス」が近年、「半固定式オービス」と呼ばれるものに切り代わっています。
 
 最近では京都府に新たな設置がおこなわれるなど全国的にも続々と増えており、これに対しSNSなどには多くの声が集まっていました。

京都府の京滋バイパスに新設された半固定式オービス[撮影:オービスガイド 読者投稿画像より]
京都府の京滋バイパスに新設された半固定式オービス[撮影:オービスガイド 読者投稿画像より]

 半固定式オービスは、生活道路でも運用できる小型の「移動式オービス」の普及とともに、広がりを見せています。

 移動式オービスの可搬性を活用し、本体をセットするための「拠点」(箱型の筐体や電源、通信機器など)を複数か所に用意し、オービス機器を同エリア内で複数に設置された拠点間で、ランダムに移動させて運用するというのが、半固定式オービスの基本的な仕組みです。

 これまでの固定式オービスとは異なり、いつどの拠点で稼働しているのかは実際に通過して見てみないとわからないため、神出鬼没な存在といえます。

 オービスや移動式オービス、検問などの交通取り締まり情報を提供するアプリ「オービスガイド」を主催する大須賀 克巳氏は、半固定式オービスについて次のように説明します。

「半固定式オービスが神出鬼没に出現することで、ドライバーは拠点が設置されている全ての場所で速度を意識するようになります。

 結果的に広域での速度抑制につながるという訳です」

 2025年3月末、大須賀氏が京都府で実地調査をおこなったところ、3か所ある半固定式オービスの拠点のうち2か所は長いトンネルの出口に設置されていたといいます。

 大須賀氏は、「トンネル出口への設置はとても珍しいのですが、急に風雨の影響を受けたり、西日などで目が眩んだり、冬場は凍結しやすいなどの危険があるため、設置場所としては適切なのかもしれません」と話しています。

 今後、他府県などにも同様の設置が広がる可能性もありそうです。

 また京都府の設置例ではいずれも、拠点にダミープレートが付いているのも特徴です。

 ダミープレートは、拠点にオービスが仕掛けられていない「カラ」の状態でも、まるで本体がセットされているかのように見えるというもので、同様の例はすでに大阪府の阪神高速でも見られます。

※ ※ ※

 そんな神出鬼没な新しい半固定式オービスに対し、SNSなどにはさまざまな意見が寄せられています。

 多かったのは、「制限速度の仕組みは基本的に50年以上変わってないのはおかしい」「(進歩した)クルマの性能と制限速度が見合っていない」といった声でした。

 またトンネルの出口の半固定式オービスを実際に見たという人からは「気付いて急ブレーキを踏んでいた人(先行車)がいて危なかった」とのコメントのほか、「走行速度を抑制する効果の半面で、リスクもあるのでは」という指摘もありました。

 いっぽうで、「法定速度で走っていれば問題はない」「おとなしく走っていればイイ」との意見も多くみられるものの、「それは正論だが」と前提したうえで「周囲の流れにのって走り、気付いたら速度超過していることがある」「流れに反するほうがむしろ危ないシーンも多い」といった反論も多く見られました。

 こうしたコメントをする人たちは、日常的に高速道路や主要国道などを多く利用しているドライバーと思われ、日ごろの交通の流れや速度制限に対して、色々と思うところがある人は少なくないようです。

※ ※ ※

 前述の大須賀氏によると、半固定式オービスはすでに全国各地で運用例が確認されていると話します。

 関西圏では2025年3月末時点で、大阪府に6か所の拠点とオービス本体が2台稼働しているほか、京都府に3か所の拠点とオービス本体が1台、和歌山県の1か所の拠点と本体があるといいます。

 このほか、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、静岡県、長野県、石川県、福井県、福岡県、熊本県にそれぞれ3か所の拠点とオービス本体が各1台あるようです。

 そんな半固定式オービスが今後、全国に展開されていくのもほぼ間違いないと思われます。

 今まで以上に余裕を持った運転をおこない、常に制限速度を意識した安全なドライブを心がけることが重要となるでしょう。

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3件のコメント

  1. 移動式オ−ビスでの取締で40km制限が始まる
    手前に設置しての取締はどうなのかな
    4月7日の栃木 さくら警察

  2. >「制限速度の仕組みは基本的に50年以上変わってないのはおかしい」「(進歩した)クルマの性能と制限速度が見合っていない」といった声でした。

    車の性能はあがったが、サルの知能は低下しているのかな。
    人間の性能がよくなったわけではないんだが、サルたちにはそれが理解できていない……。

    • 作文コメントにマジレスは意味無いです。

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