たまに見かける「謎のちょうちょ」どんな意味!? 見かけたらどうするのがイイ? 「黄色いマーク」に対し必要な「配慮」とは
街でときどき見かける、「黄色いちょうちょマーク」を付けたクルマ。このマークにはどのような意味があるのでしょうか。
「黄色いちょうちょのマーク」の意味とは
クルマに付けなければならないマークといえば、良く知られているのが運転免許を取って1年未満のドライバーが付ける「初心者マーク」(正式名称:初心運転者標識」)と、70歳以上の高齢者が運転していることを周囲に知らせる「高齢運転者マーク」(正式名称:高齢運転者標識)。
それ以外にも最近は、いくつかのマークが見られるようになってきましたが、「黄色いちょうちょのマーク」もそんなマークのひとつです。
![謎の「ちょうちょ」どういう意味がある!?[イメージ画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/04/20250421_Butterfly_Traffic_pixta_70622623_001.jpg?v=1745212298)
黄色いちょうちょマーク、一般的には「聴覚障害者マーク」と呼ばれていて、正式名称を「聴覚障害者標識」といいます。
聴覚に障害のある人が運転していることを示すためのマークで、2008年(平成20年)6月1日に道路交通法が改正されたことで、それまで「聴力の適性検査をパスしない程度の聴覚障害がある人には運転免許を交付しない」とされてきた制度が、「条件付きで普通自動車免許を交付する」と変わったのに合わせて、このマークの運用が始まりました。
2008年の道交法改正によって運転が可能になったのは、「補聴器を使っても10メートルの距離から90デシベルの警音器の音が聞こえない人」で、免許を取得する場合には「運転する際は聴覚障害者標識を車の前後に表示すること」が義務づけられています。
この、緑の丸の中に黄色いチョウチョウが描かれた「聴覚障害者マーク」のデザインは、あえて柔らかく親しみやすい印象にすることで、ドライバーや歩行者に対してやさしく注意を促すような役割を果たしています。
ちょうちょには「やさしさ」や「共生」の意味が込められており、見た目にもあたたかな気持ちを与えてくれます。
また聴覚に障害のある人は、音によって周囲の状況を把握することが難しいため、視覚に頼って運転しています。
そのため、ルームミラーは通常よりも広い範囲を映せる「ワイドミラー」の装着が義務付けられていて、後方や斜め後ろにできる死角を減らす工夫がなされています。
こうした装備のおかげで、聴こえに困難がある人もほかのドライバーと同じように、公道を安全に運転することができるのです。
では、私たちがこのマークをつけたクルマを見かけたとき、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
まず、クラクションを鳴らしても相手には聞こえない可能性があることを心に留めておきましょう。
前方の隣車線からあなたのクルマのすぐ前に車線変更をしてきたとき、驚いてクラクションを鳴らしたとしても、元の車線へ戻らずそのまま車線変更を続けるかもしれません。
大きな道を走るあなたのクルマの前に、脇道から出てくるときも、注意を促そうとクラクションを鳴らしても、止まることなく前進を続けてしまうかもしれません。
進路変更や右左折などで相手が慎重に動きすぎているように見えたとしても、それは安全を第一に考えているため。イライラせず、やさしい気持ちで見守ることが、安心な交通環境をつくる大きな力になります。
もしも幅寄せや急な割り込み、無理な追い越しなどの悪質な運転をしたと認められた場合、加害者には行政処分点数1点、反則金6000円(中型車・準中型車を含む大型車は7000円等)が科せられる可能性があります。
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黄色いちょうちょの聴覚障害者マークは、聞こえに困難があるという、見えにくい障害を分かりやすく伝えるための大切なサインです。
すべての人が安心して道路を使えるように、そして誰もが尊重される交通社会を実現するために、私たち一人ひとりの理解と気づかいが求められています。
このマークを見かけたら、「ちょっとだけ気をつけて運転しよう」と思い出してみてください。
その小さな心がけが、やさしい街づくりにつながっていくことでしょう。
>このマークを見かけたら、「ちょっとだけ気をつけて運転しよう」と思い出してみてください。
まともならドライバ―なら、いつも通りの運転をするだけでいいのですけどね……。
> 前方の隣車線からあなたのクルマのすぐ前に車線変更をしてきたとき、驚いてクラクションを鳴らしたとしても、元の車線へ戻らずそのまま車線変更を続けるかもしれません。
車の運転をしている時に、驚いてクラクションを鳴すような人は、免許返納したほうがいいと思う。
さらにいえば、クラクションを鳴らせば元の車線へ戻るはず!という発想はかなりやばい気がする。
車線変更をした車に「戻れ!」って思うわけ???
すぐ横にいる車がウィンカーをつけてよってきた時クランクションというのもわかるが、前に入った車にクランクションならすのはただ「煽っている」だけじゃん。