トヨタ新「4WDスポーツカー」がスゴい! 画期的ミッションדトルクモリモリ”ターボエンジン搭載! 最新「GRカローラ」どう進化した?

進化したトヨタ「GRカローラ」が登場しました。新開発の8速ATが搭載されたほか、さまざまな部分に手が加えられています。

「GRカローラ」一体何が進化したのか?

 トヨタの4WDスポーツカー「GRカローラ」の“進化モデル”が2025年3月に発売されました。
 
 同車はハイパフォーマンスな5ドアハッチバックとして人気の高い1台ですが、さらに高性能に、そして扱いやすくなっているといいます。
 
 一体どのようなところが進化したのでしょうか。

大幅進化した「GRカローラ」
大幅進化した「GRカローラ」

 最大のポイントと言えるのが新開発の8速ATの追加です。「GR-DAT」と呼ばれるこの新開発のオートマチックトランスミッションは、すでに「GRヤリス」でも採用されているもの。

 世界トップレベルの変速スピードを目指したATは、ドライバーの意図を反映するギアセレクトを実現し、スポーツドライビングでの楽しさや速さを持ちながら、日常域での快適さを有しています。

 GR-DATはハードな走行も加味したオートマチックトランスミッションなので、水冷式ATFウォーマー&クーラーと、空冷式ATFクーラーが標準装備されているほか、スポーツ走行を考慮してサブラジエータも設定されています。ガンガン走れるATに仕上がっているところも魅力となるでしょう。

 搭載される1.6リッター3気筒インタークーラーターボエンジンの最高出力(304馬力)に変更はありませんが、最大トルクが30Nmアップした400Nmとなっています。

 しかし、トルクアップそのものよりも、コーナー立ち上がりで使用することの多い、中回転域でのトルクが高くなっていることの方が大きいでしょう。

 約4500rpmから5500rpm付近のトルクが従来モデルよりも大きくなっていて、より鋭い立ち上がり加速を実現できるトルクの出方となっているのがポイントと言えます。

 さらにABSも進化を遂げていて、限界走行域でもコントローラブルにするように改良が施されました。

 上下Gセンサーを用いて、ABS作動輪の接地荷重をモニタリングし、安定した制動力を実現。縁石やギャップの大きな荷重が変化するシチュエーションでのブレーキングでさらなる安心感が生まれることとなりました。

 細かい点で言えばサスペンションも進化しています。前後のショックアブソーバーにリバウンド側で作動するスプリングを内蔵。これにより、コーナリング時の車体内側のリフトを抑えることができ、よりロールの少ない安定した姿勢ができるようになりました。

 また、リアアクスルの回転中心であるトレーリングアーム取り付け店を上げて、加速時のリア沈み込みを低減。これによりアクセル操作に対する車両姿勢の変化を抑えているほか、リアバネのスタビライザの特性を見直し、リアタイヤの接地性を向上させて車両のコントロール性を高めています。

 これらの進化したサスペンションは、すでに販売されているGRカローラにもアップグレード用部品セットとして2025年夏ごろに装着可能です。

 アップグレードが可能な変更点として、他にはステアリング周りが挙げられます。ステアリングコラムとインストルメントパネルリインフォースメントの締結部には、低結合性の高い薄型ワッシャーボルトを採用し、より剛性感の高いステアリングフィールを実現しています。

 加えて、ロアアームとロアボールジョイントの締結部とリヤショックアブソーバーとボディの締結部に締結合成の高い特別なボルトを採用し、全車はステアリング操作に対する応答性を、後者をステアリング操作に対するリアのグリップ感を高めました。

 日本仕様ではサーキットモードが設定されたのも大きなポイントです。国内の対象サーキットや施設において使用できるサーキットモードは、スピードリミッターの解除はもちろん、アンチラグも使用可能となり、GRカローラ本来の性能を存分に発揮できるモードとなっています。

※ ※ ※

 進化型GRカローラの価格(消費税込)は、6速MTが568万円、GR-DAT(8速AT)が598万円です。

 より魅力的で高性能なハイパフォーマンスカーとして進化したGRカローラは、これからも多くのクルマ好きを魅了していくことでしょう。

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Writer: 西川昇吾

1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

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