車の「スマホホルダー」違反の可能性も? ナビ代わりで「フロントガラス」「メーター上」取り付けはNG!? うっかり違反にならない「正しい設置場所」とは
取付方法によっては「安全運転義務違反」に問われる可能性も!?
運転に支障をきたす可能性がある場合とは、どのようなケースが考えられるのでしょうか。
具体的には、取り付けることで視界を遮ってしまうスマホホルダーは車検NGであると同時に、取り締まりの対象となる可能性があるので、十分な注意が求められます。
![写真の「スマホホルダー」のように前方の視界を妨げかねない位置にあると、保安基準に適合せず違反を問われる可能性もあります[イメージ画像:写真AC]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/04/20250409_Smartphone_holder_Traffic_PhotoAC_image_001.jpg?v=1744167534)
フロントガラスに吸盤を用いて取り付けるタイプのスマホホルダーは、「道路運送車両の保安基準」における「ガラスの上端から縦の長さの20%以内または下端から150mm以内の範囲」に適合せず、車検がNGだけでなく、道路交通法の「安全運転義務違反」に該当するかもしれません。
この場合、9000円の反則金と違反点数2点(普通自動車・軽自動車)が科せられる可能性もあります。
これはサンバイザーやバックミラーへの装着、メーターフード上にクリップ式で固定するタイプのスマホホルダーなどについても同様です。
そう考えると、スマホをカーナビ代わりにして使う場合の固定方法は、思いのほか限られてくることが分かります。
視界を遮らない位置という点についても、車種によってインパネまわりの形状はさまざまなため、試行錯誤が求められます。
筆者(松村透)もいろいろ試して失敗を繰り返しましたが、最終的にはエアコンの吹き出し口に固定するタイプのスマホホルダーに落ち着きました。
なかでも、きちんとスマートフォンを3方向(左右と下)からホールドできるものがオススメです。
左右からはさむだけのタイプだと、思わぬ衝撃で外れてしまうこともあります。
なおかつ、ある程度の強度があるタイプとなると、無数に選択肢があるように思えるスマホホルダーも一気に絞られてきます。
カップホルダーのように、どのクルマでもスマホホルダーが標準装備されるようになると便利ではありますが、一概にスマホといってもサイズや重さに大きなバラツキがあるだけに、実現は厳しいのかもしれません。
車検や道路交通法などをクリアしつつ、なおかつ使い勝手の良いスマホホルダーを見つけ出すのは楽しくもあり、なかなか大変ではありますが、「これだ!」と思う一品を見つけたときの喜びもまたひとしおです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。





















