ホンダの“絶版名車”「CBX400F」がスゴかった! “世界初”技術を多数搭載!? 高性能×快適性を両立した「スーパースポーツバイク」とは
さらなる進化を遂げたインテグラ仕様とその存在意義
1982年には、フェアリングを標準装備した「CBX400Fインテグラ」が登場し、日本初の装備を多数取り入れることで、中型スポーツバイクの新たな可能性を提示しました。

ロードレースで得た空力技術をもとに設計されたフェアリングは、スクリーン上端が立ち上がったアップ形状となっており、高速走行時の風圧を効果的に軽減。
素材にはABS樹脂やポリカーボネートを使用し、耐衝撃性と高級感を両立していました。
さらに、日本の二輪車として初めてウインカーの自動キャンセル機能を搭載。ハンドルの切れ角や車速、時間を検知し、ウインカーを自動でオフにするこの機能は、安全性と利便性を向上させる画期的なものでした。
CBX400Fシリーズは単なる高性能バイクにとどまらず、快適性や実用性にも優れたモデルとして開発されていました。
当時の価格はCBX400Fが47万円、インテグラ仕様が54万9000円とやや高価でしたが、月間5000台・年間2万台という販売目標が示すように、注目度の高さがうかがえます。
1984年に生産を終了したCBX400Fは、販売期間こそ短かったものの、後の400ccスーパースポーツの方向性に大きな影響を与えた名車です。
現在では“ヨンフォアの再来”とも称され、旧車ファンの間で伝説的な存在となっています。
中古市場では高値で取引されることもあり、その希少性と人気の高さを物語っています。
※ ※ ※
ホンダCBX400Fは、当時の技術革新を象徴するモデルとして誕生しました。高性能と美しいデザイン、さらにインテグラ仕様による快適性の高さにより、多くのライダーを魅了し続けています。
現在もなお根強い人気を誇る背景には、走る歓びと所有する満足感を高い次元で両立した、名車としての確かな実力がありました。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。















