全長5.3m超え! 日産「新型最上級SUV」まもなく日本導入!? トヨタ「ランクル」の“ライバル”な大型本格SUVは1000万円級? 「新型パトロール」国内販売の可能性があるのか
日産の最上級SUV「パトロール」は、現在日本では販売されていない海外専用モデルですが、ひそかに日本投入への機運が高まっています。どういうことなのでしょうか。
まさかの日本投入も有り得る!?
横浜市にある日産のグローバル本社ギャラリーにて、海外市場で販売されている大型高級SUV「パトロール」が展示されていました。
こうした展示は特段珍しいものではないのですが、そのパトロールの横では「販売されたら購入を検討しますか?」といった、異例のアンケートが実施されたのです。日本へ導入される可能性はあるのでしょうか。

パトロールは日本市場でも2007年まで「サファリ」の名前で発売されていたSUVで、存在感のあるエクステリアや豪華なインテリアに加え、ラダーフレームを採用し高いオフロード性能も誇ります。その後2010年には6代目となりましたが、日本市場では販売されませんでした。
ただし国内で開催のSUPER GTレースでは、ひそかに「FRO(ファーストレスキューオペレーション)」車両として採用されており、日本のモータースポーツファンならば知っている人も多いのではないでしょうか。
SUPER GTで採用されているパトロールは中東向けの「NISMO」モデルで、パワーアップされたエンジンを搭載し、専用の内外装を装備しています。ある意味、NISMOがラインアップされているほど海外市場では人気の高いモデルといえます。
そのパトロールは2024年11月から新型へフルモデルチェンジし、7代目となりました。
アラブ首長国連邦、サウジアラビア、および中東地域の日産のパートナーの販売店で販売されており、価格はアメリカドルで6万5000ドルから。2025年3月末現在の日本円換算だと約970万円といったところです。
全長5350mm×全幅2030mm×全高1945mmで、同様にラダーフレームを持つ本格四輪駆動車のトヨタ「ランドクルーザー300」(全長4950-4985mm×全幅1980-1990×全高1925mm)よりもひとまわり以上大きなサイズをもちます。
そんな新型パトロールが3月2日までグローバル本社ギャラリーにて展示されていたのです。しかし、日本で販売していないモデルを展示していることは珍しいことではありません。
4月7日現在も、北米市場を中心に販売している中型高級SUV「インフィニティQX60」が展示されています。
しかし、「日本で販売された場合、購入を検討しますか?」といったアンケートが取られることはとても珍しいことです。
つまり、これは日産がパトロールの日本市場投入を検討していることの現れに違いありません。
また日本市場投入への期待感が高まるエピソードがもう1つあります。それは、中東で開催されたパトロールのメディア向け試乗会が実施され、日本の一部のジャーナリストも参加していたということです。
既にいくつかのメディアで日本人ジャーナリストが書く新型パトロールの試乗記を見た人もいるかもしれません。
これにはパトロールが新型へとフルモデルチェンジしたのが、大きな理由といえます。
しかし、日本で販売されていないモデルがフルモデルチェンジしたからと言って、日本人ジャーナリスト向けに試乗会を開催することは稀です。これは日本へのパトロール導入の布石の1つではないでしょうか。
また、2025年3月26日、日産が発表した新商品と新技術の投入計画では、2025年度の日本市場において、多様な新型車とマイナーチェンジ車を投入すると説明がありました。
この説明のメインは新型「リーフ」や新型の軽自動車とのことですが、これらを含めて「多様な新型を…」といった具合の説明だったので、この「多様な」の文言にはパトロールが含まれている可能性もあります。
中東市場では日本円にして1000万円に届くかどうか、という金額で販売されているパトロールですが、その生産は日産車体九州で行われています。
現地での販売に際しては、当然輸送費や関税の関係があるので、もし日本で販売されるならばもう少しリーズナブルな価格で提供できるものと思われます。
もし日本で販売されれば、大型本格四輪駆動車として強い存在感を持つランドクルーザーと真っ向勝負のライバルということになります。
こうした年末からの展開を考えると、ますます日本で販売に期待が持てます。
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