スバル新型「フォレスター」予約開始! 大刷新された“内外装”&歴代初の「強力パワートレイン」搭載! 大幅進化の「本格クロスオーバーSUV」に込められた想いとは?
インテリアや走りの進化は?
インテリアでは、最新スバル共通の縦型ディスプレイを採用。
制約が多い中での工夫を聞くと、只木さんは「インパネは骨格その物はクロストレックと同じですが、助手席側の加飾からドアに繋がるモチーフを骨太にすることで、『守られている感じ』、『SUVらしい安心感』を演出しています」と語ります。
一方で、フル液晶メーターのデザインにフォレスター独自性が欲しいとの意見には、「確かに言われてみるとそうですね。今後の課題にさせてください」と前向きに受け止めていました。

走りに関しては、ストロングHEVと1.8リッター直噴ターボの2つのパワートレインを採用。
「選択と集中ですね。日本向けは月2000台前後なので、パワーユニットは2つが限界。その中で『何を選択する?』と考えた上での選択になります」と只木さんは説明します。
オフロード性能については、「一切妥協しておらず、ガソリン車同等です。逆にモーター駆動は低速のトルクコントロールがしやすいので、より運転しやすくなっていると思います」と胸を張ります。
特に、駆動用バッテリーは浸水にも強い構造を採用し、他社のシリーズパラレル式HEV搭載車の中でトップクラスのオフロード性能を目指したそうです。
さらに、グレード展開や走りの質感についても話題が及びました。
新型のフットワークはSGPによるボディ剛性の向上でサスペンションの最適化が進み、ロールコントロールが秀逸。
「普通の人が普通に乗った時に『いいよね!』と言ってもらえる走りを目指しました」と只木さんは語ります。
また、価格は先代比でガソリン車が約50万円、ストロングHEVが約80万円アップとなる予定ですが、「ナビが標準装備になったことや装備のアップデートを考えると、実質的には10~20万円のイメージです」と説明。
トータルでの価値を評価してほしいとの思いが伝わります。
今後の展開については、「お客様の反応に応じて検討していきたいと思います」と柔軟な姿勢を示しつつ、「新型は商品の幅を持たせて、『より多くのお客様にアプローチしたい』と言う考えがあります」と意気込みを語りました。
新型フォレスターは、デザインと走りの両面で大きな進化を遂げました。
只木さんの「フォレスターに興味を持っていただければ、元々持っているスバルの良さと合わせてファンはもっと増えてくれると信じています」という言葉に、スバルが目指す「安心と愉しさ」が込められています。
激戦区での戦いを制する1台として、注目が集まります。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。



































































































