スバル新型「フォレスター」予約開始! 大刷新された“内外装”&歴代初の「強力パワートレイン」搭載! 大幅進化の「本格クロスオーバーSUV」に込められた想いとは?
2025年4月3日、スバルは新型「フォレスター」の先行予約を開始しました。そんななか自動車ジャーナリストの山本シンヤ氏が開発責任者の只木克郎氏にインタビューを行い、新型フォレスターへの想いをお聞きしてきました。
5代目から大きくデザインが変わった6代目「フォレスター」
ユーザーニーズに合わせて細分化されているクロスオーバーSUVですが、その中で“ど真ん中”を行くのがスバル「フォレスター」です。
個性派揃いのスバルラインアップの中はどちらかと言えば質実剛健なキャラクターですが、兄貴分のアウトバックと共に好調のスバルの屋台骨を支えている重要な基幹モデルです。
そんなスバルのエース級モデルが7年ぶりにフルモデルチェンジ。6代目となる新型はどのような想いで開発されたのでしょうか。
今回、筆者(山本シンヤ)は、新型フォレスターの陣頭指揮を取った開発責任者(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の只木克郎氏に、同車に込められた想いをお聞きしてきました。

まず、先代フォレスターに対するユーザーの声を尋ねると、只木さんは「フォレスターは代々乗り継いでくれるお客様が多いのが特徴ですが、先代は『視界が良くて見晴らしもいい』、『乗り降りもしやすい』など実用性の所は高く評価いただきました」と振り返ります。
しかし、購入を検討したものの他車を選んだ人からは「代わり映えしないよね」という意見が多かったそうです。
確かに、4代目から5代目への移行ではSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)の採用で中身は大きく進化しましたが、デザインはキープコンセプト。
良く言えば「ブレていない」、悪く言えば「新しさが無い」と感じられたのも事実です。
そこで、新型フォレスターの開発ではデザインの優先度を高く設定。
只木さんは「6代目の開発を進めるにあたり、デザインに対するプライオリティは高い所に置きました」と語ります。
具体的な取り組みについて尋ねると、只木さんは「今までは『人間をどこに座らせる』、『使い勝手どうする?』と全部考えた上で、デザインを行なっていました。要するに“理詰め”で進めていましたが、その上で新しい形を作ろうとしても限界がある…。そこで今回はそのアプローチを逆にしました」と説明します。
つまり、デザインを優先し、そこから機能性を組み立てる手法にシフトしたのです。
さらに、「スバルらしさを印象付ける『ヘキサゴングリル』や『コの字形状のヘッドランプ』にもこだわらないデザインにトライしました」と続けます。
それでも、完成したフォレスターは誰が見ても「フォレスターらしい」と感じる仕上がり。
只木さんは「コンパクトな中に機能が凝縮して使い勝手が伝わるようなデザインが、『フォレスターらしさ』なのかなと思っています」とその秘訣を明かします。
スクエアなフォルムは初代を彷彿とさせ、「原点回帰を意識した部分ですね。サイドビューを見ると余計なキャラクターラインを入れていませんので、よりスクエア、より塊感のあるスタイルに見えるはずです」と自信を見せます。
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