「免許証見せるのイヤです」中国出身の女が逮捕、なぜ? 一時停止違反の取り締まりが”まさかのトラブル”に発展… みんなの反響は? 厳しい声も相次ぐ
今回の件に対するみんなの意見は? 外国人向けの免許制度に対しても賛否あり!?
今回の事案に対してはSNS上で大きな反響が寄せられており、「現行犯で、そんな場所通っていないは通用しないでしょ」、「ルール破ってもゴネればどうにかなると思ってそう。こんな人に簡単に免許を渡すのはやめてほしい」など、憤りの声が多く聞かれました。
さらに「日本語が読めない、標識が分からない外国人が運転していることを想定して運転しなければならない時代になったと思う」、「免許制度がゆるゆる」、「外国人の免許取得をもっと厳しくすべき」などの意見も寄せられています。
この事案の中国人女性がどのような経緯で運転免許を取得したかは明らかになっていませんが、最近は外国の免許証を日本の免許証に切り替える外免切替(がいめんきりかえ)という制度によって外国人が比較的容易に日本の免許証を取得できる実態があるため、このように厳しい意見が寄せられたものとみられます。

ちなみに外国人が外免切替をおこなう際には、「期限の切れていない有効な外国免許証を持っていること」、「外国免許証の取得後、取得国での滞在期間が3か月以上あること」、「申請をおこなう都道府県で住民登録をしていること」などの資格が必要です。
また外免切替の手続きは基本的に、書類審査→適性試験→知識確認→技能確認といった流れでおこなわれ、この手順をすべてクリアすると日本の免許証が交付されます。
ただし知識確認の試験については、日本の交通ルールに関する問題がわずか10問しか出題されないこと、回答方法が「○×形式」であること、日本語だけでなく20数カ国の言語で受験できることなどが「簡単すぎる」として問題視されています。
そのほか短期滞在の外国人が「一時滞在しているホテル」を住所として免許証を取得する事例もあり、交通違反の反則金納付や事故時の捜査に支障をきたすおそれも指摘されています。
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「外免切替者とそれ以外の人で交通事故発生率に違いがあるのか」という点や「ホテルなどを免許証の住所地とすることで反則金納付や事故捜査に支障があるのか」という点について、政府は「統計的に把握していない」と回答しています。
インバウンドの増加で外国人による運転も増加する中、実態の把握は急務といえそうです。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。























