ボルボの“新型7人乗りSUV”「XC90」がスゴイ! 10年目の大幅改良で何が変わった? 乗ってわかった進化とは

2.3トン級のSUVとは思えない走り

 走りについては、PHEVはフロントに2リッター直4ターボエンジンとCISG(クランク インテグレーテッド スターター ジェネレーター)を搭載し、さらにリアには強力なモーターを組み合わせて駆動します。

2.3トン級のSUVとは思えない走りを実現
2.3トン級のSUVとは思えない走りを実現

 PHEVの走りについては2022年に大きな改良がありました。

 ざっくりおさらいすると、バッテリー容量を11.8kWhから、18.8kWhへと大幅に増やして、EV航続距離を73kmへと伸ばしたほか、スーパーチャージャーをやめてEブーストを高め、リアトルクの大幅増大を図っています。

 そこ以外は変わっていないそうですが、実際には2.3トン級とは思えない軽快な走りには感心せずにいられません。

 モーターだけでもけっこう粘り、踏み込むとエンジンが加わって、瞬発力のある走りを楽しめます。0-100km/h加速は実に5.3秒というだけあって、いざとなればけっこうな俊足ぶりです。

 今回、快適性についても、ピラーの中に発泡充てん剤を入れて共鳴を抑え、隔壁に遮音材を配したり、ウインドウにラミネートガラスを採用するなど、より入念に手当てされていて、静粛性はさらに高まっています。

 これにスピーカーを駆使したノイズキャンセラーも効いて本当に静かです。パワーモードでは反対にエンジン音を増幅して高揚感を演出してくれます。

 PHEVの足まわりは、車高調整機能を備えたエアサスと電子制御ダンピングシステムを採用。従来のコイルスプリングに比べて快適性と乗り心地をさらに向上させた4輪エアサスペンションシステムを備えています。

 乗り降りするときに車高を下げてくれるイージーエントリー機能も搭載していて、しなやかさに路面を捉えながらフラットな姿勢を保ってくれるので、長距離のドライブでも疲れ知らずです。

 SPA(Scalable Product Architecture)によりフロア中央にリチウムイオンバッテリーを搭載していて重心が低く、車検証によると前軸重が1170kg、後軸重が1130kgと前後重量配分のバランスがいいのも特徴で、ハンドリングも実に素直で自然です。

 ステアリング操作感は、ソフトと硬めが選べるようになっていますが、どちらも操舵力が軽くて扱いやすく、硬めに設定すると高速巡行時に据わりがよくなるという印象です。

 新型XC90は、全体的になめらかでしなやかで軽やかで、重さを感じさせない走りがとても印象的です。インターフェイス系についても、「こうだったらいいのにな」がまさにその通りになっていたと感じます。

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