満タン後の「継ぎ足し給油」が「絶対NG」な理由とは!? 実はほかにも「危険すぎる行為」多数…ガソリンスタンドで「細心の注意」必要なワケ

満タンの場合、カチンと音がして止まったら満タンの合図ですが、まだ追加給油できそうな余裕があります。しかし「継ぎ足し給油」は禁止されています。なぜなのでしょうか。

危なすぎ危険行為とは

 ガソリンスタンドで給油するとき、「量」や「金額」を指定して給油するドライバーもいれば、「満タン」指定する人も多いでしょう。
 
 満タンの場合、カチンと音がして止まったら満タンの合図ですが、まだ追加給油できそうな余裕があります。しかし「継ぎ足し給油」は禁止されています。なぜなのでしょうか。

ガソリンスタンドでやっていけないことは。写真はイメージ(画像:写真AC)。
ガソリンスタンドでやっていけないことは。写真はイメージ(画像:写真AC)。

 ガソリンスタンドのスタッフは、カチンと音がした止まったあとにさらに給油するのは「燃料の吹きこぼれが発生し、危険な状態になりやすくなります」と話します。

「うっかりあふれさせるだけでなく、燃料が波打っていて、意図しない吹きこぼれが発生する可能性もあるのです」(同スタッフ)

「また、給油口をスタンドから出し入れすることや、複雑な操作を繰り返すことで、静電気が発生し、引火の危険があります。引火を防ぐ意味でも、燃料の水面まである程度の距離を確保することも大切です」(同スタッフ)

 他にも「給油中にやっていけないこと」は、スマートフォンやそのほか電子機器の使用です。注意力が欠けて、思わぬ吹きこぼしを招く恐れがあります。

 さらに、エンジンを始動したまま給油することもNGです。エンジンの熱や火花によって、引火を招く危険があります。

 もちろん、タバコやライター、電子タバコなどの火気類は厳禁です。

 さらに、給油前には「静電気除去シート」に触れておきましょう。冬などにドアノブなどで「パチッ!」と静電気が飛ぶことがありますが、このレベルの火花でも、思わぬ重大な引火爆発を招きかねません。

 京都市消防局も「給油する人が(途中で)変わる際に、静電気の除去がされていなかったため、火災となったケースがあります」と事例を紹介しているほどです。

 実際に最近でも、愛知県豊橋市で2024年12月、給油中の引火火災によって、車体やシートが焼けこげる事件が発生しています。

 ちなみに、もし燃料が実際に吹きこぼれてしまったら、どう対処すべきなのでしょうか。

 同スタッフは「トラブルの際はプロであるスタッフにまずご相談ください」としたうえで、大事なのはすぐに拭き取ることだといいます。スタンドにはふき取り用の雑巾が置かれているので、それできれいにふき取ります。

 もしウエスがすでに油まみれになっていたら、余計に燃料が付いてしまう可能性もあるため、スタッフに交換してもらうように伝えましょう。

 なお、車体に油がついてしまった場合は、給油レーンのそばにある水道などを使い、水で洗い流すことでボディへのダメージを防ぐことができます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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