アウディがグランツーリスモのためにデザイン レーシングタクシーとして現実世界に降臨
アウディは、プレイステーション用にデザイン・開発された「Audi e-tron Vision Gran Turismo(アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ)」を4月14日にローマで開催されるフォーミュラEから順次走行させる予定です。
ゲームの世界から飛び出し、現実のサーキットを走行
アウディは、電気自動車のコンセプトカー“Audi e-tron Vision Gran Turismo(アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ)”を、ユニークな方法でeモビリティの実体験へと変化させます。
「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」は、プレイステーション4のバーチャルレース用に開発されたものですが、4月14日にローマで開催されるフォーミュラEを皮切りに、プロドライバーが運転するクルマに同乗できるレーシングタクシーとしてサーキットを走行します。
AUDI AG技術開発担当取締役のペーター・メルテンスは、「eモビリティの重要性は急速に高まっています。2017年にアウディがドイツメーカーとして初めてフォーミュラEにファクトリー参戦したのは、このような理由によるものです。
レースは技術の実験室として、eモビリティ関連の専門知識を広げ、厳しい環境下における貴重な経験を蓄積しています。世界の大都市を舞台に開催されるフォーミュラEに登場する「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」レーシングタクシーにより、アウディのお客様とゲストの皆様は、ユニークな方法でeモビリティを実体験できます」と述べています。
アウディのスタッフは、わずか11ヶ月間で、プレイステーションのゲーム「グランツーリスモ」に登場する「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」を、現実世界のワンオフカーとして開発・製造しました。
「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」は、グランツーリスモ用にアウディのデザイナーが作成したもので、数多くの自動車メーカーも同様にバーチャルレースカーをフルスケールモデルとして試作し展示しています。
しかし、実際に走行可能なクルマとしてサーキットに登場するのは、「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」が初めてです。
今回採用したデザインの要素とカラーは、アウディが1989年に、北アメリカのIMSA-GTOレースシリーズを席巻した、伝説のAudi 90 quattro IMSA GTOのものです。
「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」は、フルタイム4WDシステムを採用し、電動化されたe-tron quattro(4輪駆動)のパワー配分を自在に変化させることができ、それぞれ200kWの出力を備える3基の電気モーターが駆動力を路面に伝えます。
「アウディ・イートロン・ビジョン・グランツーリスモ」は、ヨーロッパで開催されるフォーミュラEを始め、2018年に行われる数々のイベントに登場予定です。
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