ある日突然「国道が消滅」することがある!? 使い慣れた道路が「県道」に…一体なぜなのか 地元には「思わぬメリット」も!? 背景は?
ふだん使っている国道が、突然「国道ではなくなった」ということが、時々発生します。一体なぜなのでしょうか。
国道がいきなり国道でなくなる!?
ふだん使っている国道が、突然「国道ではなくなった」ということが、時々発生します。
一体なぜなのでしょうか。

今走っている道路が国道であるかどうかは、逆三角形の「国道マーク」が標識や案内板にあることで、見た目上分かります。
ところが、国道だと思っていた道路に、ある日突然、六角形の「県道マーク」が出現していた…実はこの道路は「県道」になってしまった、ということがあります。
国道が突然県道になる、という事態はなぜ起こるのでしょうか。
一般的なケースは「国道にバイパスが完成し、もともとあった現道が県道に格下げされる」というものです。これを俗に、県道へ「落ちる」とも言われます。
国道はそもそも、国が政令で「この都市からこの都市を経て、この都市へつなぐ」という役割を与えられたルートをもとに整備されます。
まずは「とりあえずつながればいい」として、生活道路と混在した最低限の2車線道路が国道認定されますが、最終目標は、長距離ネットワークの役割を果たす高規格道路になることです。
バイパスが完成すれば、政令で指定した国道の本来の役割がやっと果たされるようになります。それまで暫定形で役割を担ってきた現道は、お役御免として「地元のための道路」つまり県道や市道になっていくわけです。
1 2
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。