全長5m級! 日産「新型セダン」まもなく登場! 250馬力超えの「斬新“ツルツル”顔モデル」! 美麗なクーペボディもイイ新型「N7」25年上期より中国で発売

新型N7は日産の命運を握る重要なモデルに!?

 N7は日産初の中国専用設計となるBEVですが、中でも目玉機要素は中国の自動運転ベンチャー「momenta」と共同で開発した高度運転支援システムです。

 中国メーカーの最新車種がこぞってアピールする「L2++」相当の「NOA(Navigation on Autopilot)」を搭載し、目的地をナビ上で設定するだけで、市街地や高速道路で車両が自ら発進・停止、右左折、分岐への自動進入といった操作を行なってくれるものとなります。

新型「N7」は日産の命運を握る重要なモデルに![Photo:中華人民共和国工業情報化部(工信部)]
新型「N7」は日産の命運を握る重要なモデルに![Photo:中華人民共和国工業情報化部(工信部)]

 日産が2024年3月に発表した経営計画「The Arc」では、2026年度までに2023年度比で販売台数100万台増、そして16車種の電動車を含む30の新型車種を投入するとしています。

 その中でも中国市場においては2026年度までに販売台数を20万台増やし、また2025年からは中国の現地合弁「東風日産」で生産したモデルの輸出を開始する予定です。

 これに加え、中国向けに日産ブランド4車種を含む8車種のBEV・PHEVを投入する計画です。

 その後、2025年2月に発表された2024年度第3四半期決算では、中国市場において前年同期比で9.1%の減少を経験するなど厳しい状況が続いています。

 中国市場における低迷は、日産に限らず日本メーカーやドイツメーカー全体が経験しているものの、人気の高いEV車種(含PHEV・BEV)をなかなか投入できていない日産にとってはさらなる逆風と言えるでしょう。

 変化のスピードが速い中国市場に適応するためには、中国での現地パートナーとの密な連携が鍵となります。

 その成果として2025年上半期に発売予定のN7は、中国における命運を握る重要なモデルとなります。

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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