デンソーが東京の新オフィスをお披露目! 首都圏での”新たな価値提供”を目指した最新拠点の内部を見学してみた
ソフトウエア開発などを中心とした「人材確保」も狙いに
新橋・虎ノ門地区は本社の愛知県刈谷市や、羽田のR&Dセンターとの連携、全国各地へのアクセス性の良さがあるだけでなく、官公庁が多くある霞ヶ関へのアクセスの良さもあります。
同業のソフトウエア開発会社が東京には多くあることから、さまざまなコラボレーションの実現や、異業種コミュニケーションが盛んになることも期待。さらに産学連携を図る際の各種大学などとの連携も想定しているそうです。

昨今競争が激化しているソフトウエア開発の人材確保についても、新卒やキャリアアップも含め、東京という日本全国から人材が集まるエリアに新拠点を設けることで、より確保しやすくなると考えているとのことです。
また、新東京オフィスではアーティスト支援にも取り組む方針で、その一環として、オフィスビルを舞台にアートと都市活動を融合させる実験的な取り組みである有楽町アートアーバニズム「YAU(ヤウ)」のプロデュースにより、「デンソー×YAU共創アートプロジェクト」を始動させています。
第1弾としてアーティストの奥村研太郎氏による映像作品をエントランスにて映し出しています。第2弾に向けてデンソーの取り組みや事業所を見学することでインプットされたイメージを再現する映像作品の作り込みも始まっているそうです。
エントランスは広さもあり、映像作品だけでなく彫像やフラワーアレンジメントなど、多くのアーティスト作品を展開していく予定だと言います。
未知のインターフェースを人はどう感じ取るか? 研究拠点のラボも
新しいシステムを作った際、ユーザーが実際に使ってみた際の感想や印象などを検証するラボ「experience Lab」も設置。新しいインターフェースを見た時に人はどう反応するのか、どのようなイメージを持るのかということを、「UXキーワードカード」というカードを用いたり、インタビューを行ったりすることで検証するそうです。
専門家や有識者などの検証も含め、映像や音声を確認してエンジニアやリサーチャーなどにフィードバックしていくための部屋となります。
ラボ機能を持たせるにあたってユーザーが訪れやすい場所という意味でも、新橋・虎ノ門エリアを選んだということがあるようです。

新東京オフィスには、オープンスペースの「集 TUDOI」や、昼食や間食を提供するカフェスペース、無人型コンビニエンスストアなど、従業員向けの施設も充実。
サラリーマンの聖地と呼ばれる活気にあふれた新橋エリア、オシャレで感度の高い業種などがそろ虎ノ門エリアの間にあり、従業員の満足度アップにも貢献しているとのことです。
Writer: 雪岡直樹
1974年東京生まれ。フォトスタジオアシスタントを経てフリーランスのフォトグラファーへ。雑誌やWeb媒体の撮影を担当。自動車雑誌の撮影と並行してユーザーインタビューやイベントレポートを担当することで、ライターとしても活動。国内最高峰のレース「SUPER GT選手権」を長年取材。新車情報やレースレポート、イベントレポートなどを雑誌やWebに寄稿する。








































