日産の新型「“高級”大型SUV」導入に期待大! 打倒トヨタ「ランクル」の最有力馬! 横浜で「実車公開」&「市場調査」も実施の新型「パトロール」日本復活はある!?
横浜のショールームでは「国内ユーザー調査」も行われていた!
新型パトロールはエクステリアデザインも秀逸です。
基本的には先代を踏襲しているものの、新型では余計な加飾を削った直線基調のシンプルなデザインに刷新されました。

フロントマスクに収まるダブルCマークのヘッドライトや四角いフロントグリル、大型テールランプをインストールしたリアバンパーなどがとてもスタイリッシュで、英国の高級車ブランド「レンジローバー」に並ぶ高級な風格すらあります。
ボディサイズはランドクルーザーよりもふた回りくらい大きく、全長5360mm×全幅2030mm×全高1945-1955mm、ホイールベース3075mmの堂々たる大きさを誇ります。
インテリアも、14.3インチの巨大モニターが並ぶ圧巻の見栄えで、インパネには各種操作用の物理スイッチが多くレイアウトされており、シフトチェンジは日本の「セレナ」などと同じスイッチ式となっています。
4WDモード切替はプッシュスイッチで行い、走行モード切替はダイヤルで選択するタイプを採用したのは、揺れる車内での操作を考えてのことでしょう。
ランクルのようなクロカンSUVが好きな人にとっては、かなり魅力的なモデルとして映るはずです。
内田社長も2月13日の会見のなかで「圧倒的なオフロード性能を誇るパトロールは中東で高い支持を得ており、順調な販売を維持している」と話しています。
パトロール、アルマーダ、QX80を生産している日産車体九州では、これらの車種を増産する準備を進めているとのこと。
であるならば、ぜひとも日本でも復活版の新型「サファリ」として販売してほしいと考えるのは筆者だけではないでしょう。
この手の大型クロカンSUVは、一台あたりの収益率が抜群に高く「儲かる車種」でもあります。
実はこの会見が行われたちょうどそのとき、横浜・みなとみらいにある日産のグローバル本社ギャラリーには、サファリの歴代モデルとともに、新型パトロールも展示されていました。
しかも会場では、来場者に対し「新型パトロールに興味はあるか」「国内導入されたら購入する可能性はあるか」といった“直球”の質問が二次元バーコードを通じて調査されており、ひょっとすると日産もかなり「その気」になっているのかもしれません。
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これまでの日産の方針のなかでは、電動化されていないパトロールが日本導入となることは考えられないものでした。
しかし今はとにかく数を売り、収益アップを果たすことが至上課題である日産の状況を考えれば、大きな方針転換もありうるかもしれません。
日産の英断を大いに期待したいところです。
Writer: 吉川 賢一
日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど






















































































