302万円から! ホンダ「コンパクトミニバン」全長4.3mの小型ボディが“ちょうどいい”!「フリード」の魅力的と意外な弱点とは?
2024年6月に登場した、ホンダ「フリード」(3代目)の販売が堅調です。新車販売の年間ランキングでも5位となり、ホンダの乗用車としてトップとなりました。デビューから半年以上が経過し、見えてきた長所と短所とはどのようなことなのでしょうか。
「フリード」は日常使いで本当に“ちょうどいい”
2024年6月に、約8年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたホンダ「フリード」。今回で3代目へと引き継がれましたが、随所に進化が見られると販売も堅調で、2024年度の新車販売ランキングにおいて登録車で5位、ホンダの登録車としてはトップを記録しています。
もともと2代目の完成度や人気が高かっただけに、新型に期待するプレッシャーも大きかったと思いますが、見事にその期待に応えているようです。
デビューから半年以上が経過し、街中でもフリードを見かけることが増えてきました。乗ったからこそ分かる、フリードの長所と短所とはどのようなことなのでしょうか。

昨今はミニバンが人気となり、軽自動車でも「スーパーハイトワゴン」や「トールワゴン」など、ミニバン的な使いかたができる車種が上位を独占しています。
そういった流れもあって、フリードは徐々に人気を拡大。ルーツとなる「モビリオ」の長所だった「運転しやすいサイズと広々とした室内空間」はそのままに、2008年にフリードとして登場しました。
2016年には2代目へとフルモデルチェンジ。初代の楔(クサビ)型から普遍的なミニバンらしいスタイルになりましたが、男性1名でも乗れるスタイリッシュなエクステリアを採用したほか、ハイブリッドモデルの追加や、後期型では特別仕様としてアウトドアテイストの「クロスター」を設定するなど、初代を超えるヒット作になりました。
そして2024年6月に、3代目となる現行型が登場。コンパクトミニバンらしいスタイリングが採用され、ネット上では「写真で見るとミニバン感が強いが、実車はそれなりに個性的」という意見や「最近のホンダ車らしい柔らかさがある」など、おおむね好意的な声が届いています。
またフリードは、カスタム仕様がラインナップされる「ステップワゴン」や「N-BOX」とは異なり、SUVスタイルの「クロスター」を展開。
適度なアウトドア感を演出した路線は好評で、SUVのように多彩な使い方ができることや、派手過ぎず、それでいて個性を演出したい人に受け入れられているようです。
歴代フリードは「5ナンバーサイズ」に収まるコンパクトなミニバンとして支持されており、現行フリードでも全長4310mm×全幅1695mm×1755mmという扱いやすいサイズを継承。
クロスターは樹脂製のフェンダーを装着してアウトドア感を演出したこともあって3ナンバーボディとなりましたが、取り回しのしやすさは変わりません。
走りに関しては、先代モデルの「i-MMD」から2モーター採用の「e:HEV」へ変更。低速ではEV走行する距離が伸びたこともあり、さらにハイブリッドらしくなったとい評価されています。
ただし、燃費が劇的に向上したわけではないという声もあり、その点は過度な期待はできないようです。
また、進化した「Honda SENSING」は、さらに運転がしやすくなったと評判で、今後も運転支援システムのアップグレードは、新型車には欠かせない条件になりそうです。
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2025年1月の一部改良では、新たな外装塗料の採用や、上級仕様に搭載される安全装備・運転支援機能を他グレードにも展開するなど、アップグレードが実施されました。
同時に値上げも行われ、302万2800円から360万2500円という価格帯へと変更されています(消費税込、以下同様)。
199万5200円から323万4600円で用意されるライバルのトヨタ「シエンタ」と比べると、フリードは割高なイメージもありますが、見た目の存在感や装備内容などを考慮すると、そこまで高いという不満の声は少ない印象です。
つまり価格に見合った装備と性能をしっかり確保していると評価されているということ。
販売ランキング上位のクルマは、運転する面白さより実用性重視のクルマが多いものですが、フリードはそのさじ加減も「ちょうどいい」といったところでしょう。
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