「もうヘリで取り締まりします!」茨城県警が“本気モード”突入! 大迷惑な「重量オーバートラック」を「上空」から徹底追跡! 執念の「過積載取り締まり強化」を実施
茨城県警は公式SNSで、貨物車による過積載の取り締まりを「ヘリコプター」で行っていると発表しました。
取り締まりに「ヘリ」使います! 徹底追尾で「一網打尽」へ
茨城県警は2025年2月18日、公式SNSを更新。貨物車による過積載の取り締まりを強化していると発表しました。
取り締まりは地上のみならず、「上空」からのアプローチも行うようです。どういうことなのでしょうか。

トラックやダンプなどの過積載が横行しています。この過積載とは「最大積載量」をオーバーした状態のことです。
廃材をジェンガのように山のように積み、今にも落ちそうな状態で走るのは論外ですが、そんな山積みではなくても、積荷によってはちょっとの量でも過積載になることがあります。
過積載の目安ですが、たとえば東京都は「一般的に土砂の最大積載量は、ほぼ荷台の高さです」としています。つまり、荷台より上に「土が盛り上がっている」時点で、すでに過積載の可能性が高いということです。
そもそも、過積載はなぜ危険なのでしょうか。まずは「ブレーキが効かない」という大きなリスクがあります。これは物理の「慣性の法則」によるもので、防ぎようがありません。
全日本トラック協会の資料によると、80km/hで走行している10トントラックで限界の10トンを積んでいる場合、制動距離は50.3m。
しかし、同じトラックで80%過積載の18トン積みでは、20mも延長の70.3mに。これは長さにして、およそ大型トラック2台分、もしくは電車1両分です。
万が一、人やクルマが飛び出してきたら、本来停まれたはずの場所から一気にオーバーランします。さらに、突っ込んでいくエネルギーも物理の法則上、80%オーバーの質量に比例し、ぶつかった先の相手に与える損害も大きくなります。
また、メーカーが設定上設けた「耐えきれるギリギリの重さの上限」である「最大積載量」をオーバーしている状態という点でも危険です。
運転時は想定以上の遠心力が働いて、左右にふらついてバランスを崩しやすくなるほか、横風にあおられやすくなり、横転事故に至ることもあります。
トラックの車体やシャシ、タイヤも、許容した重さを超えていることからそれに耐えられず、折れたりバーストしたりして、立ち往生する可能性もあります。エンジンやミッションなどの駆動系にも異常な負担をかけ、寿命を縮めて、燃費も悪化します。
さらに、道路や周囲の人にも迷惑をかけます。
異常な重さによって、道路の小キズを広げて穴ぼこを開けたり、橋を傷めつけたり、重くて加速しないことから、アクセルを目一杯踏んで、周囲に排気ガスと騒音を撒き散らします。
そして事故を起こせば、守るべき決まりを守らなかったことで刑事罰が課せられ、民事上でも多額の損害賠償が請求されます。
もしかすると「あそこのトラック会社に運送を任せないようにしよう」と、社会的にも制裁を受けることになります。
この処分は過積載車を運行していたドライバーや運送会社だけにとどまりません。「この荷物を何時までに何処何処へ運べ」と依頼した“荷主”にも責任が追求されます。
これは、ドライバーや運送会社がルールを守ろうとしても荷主の立場が強く、もしそれに応じなければ報酬を下げたり、契約を打ち切るなどといったことが横行するなど、“荷主の指示・命令”によって過積載が行われているからです。
何度も警告しているのに改善されない場合、数日から数年にわたってそのトラックを運転したり、運転させたりすることを禁ずる「使用制限処分」や、懲役または罰金刑が下ります。
しかし、過積載は依然として全国で非常に多く行われており、ブレーキが効かずに突っ込んだ事故や、踏切で立ち往生して電車と衝突した事故なども起きています。
茨城県警ではこれまでも、白バイや覆面パトカーを使って、過積載の可能性があるクルマを見つけては測定所に連れていったり、臨時で測定所を設けてその場で検挙しているといいます。
さらに、ヘリコプターを活用して上空からも追跡。過積載疑いの通報が寄せられれば、それをすぐさま発見し、周囲の白バイやパトカーに連絡。あるいは、過積載が行われている現場の特定なども実施しています。
特に産廃運搬に関しては目を光らせており、県と合同で過積載を行った荷主の正体や産廃の出どころ、行先の特定を進めています。
茨城県警は「大切な命と道路を守るため重量制限を守りましょう!」と呼びかけています。
今までだとバイクのすり抜けなんかはヘリで監視して取り締まってたな。
インターで自動カンカンしてくれる様な機能があればいいが流石に金と工期がかかるか?積載量までETCと紐付けるのは難しいだろうし…。
しかしETCのナンバー読み取りを警察と共有すればNシステムとかでも追えるし検挙率は上がる。ETCカード情報から事後捜査も可能。
何なら重量オーバーの違反告知は各高速隊じゃなくNEXCO各社でも出来る様にしたらいい。
ヘリ飛ばして地上と連携してってのにもそれなりに金はかかるだろうから、将来的にETCゲート内でのカンカンも技術的に可能なら一つの手。法規を守ってる運送会社からしたら迷惑でしかないけど、キチンと20キロまで落とせば走行中でも大まかな数値は測定出来そう。
正確な重量測定は無理だろうがETCと紐付けた重量以上で即一定のペナルティを科す程度の運用なら可能なはず。法律的には現認や誤差の出ない重量測定が必要だろうがそこら辺は法改正で何とでもなる。
ご存知無い様なのであえて記すと、現状殆どの料金所(全てでは無い)には、軸数カウンタと重量測定板及び、監視カメラ(登録番号標読み取り)が付いて居ます。料金所通過時にそれらの情報を基に、車種を決定します。非ETCなら通行券に、決定された車種とナンバの一部が印字されます(ETC以前の料金所では、重量測定時に規定の軸重を”超過した場合”料金ブース到着時警告の鐘が鳴り、軸重超過を申し渡されました)。ETCの場合、高速道を降りる際料金所通過時にもう一度軸数カウンタと重量測定板で再度情報を確認し、料金支払いされます。道路公団等には取締の権限が無いため、違法状態で有ってもそのまま通過させますが、記録には残されます。常習的に違反状態が継続された場合、その情報は警察に渡され、捜査対象と成ります(2014年9月のセミトレのリフトアクスル悪用事案等の摘発例有り)。なお、料金所の重量測定板には相応の誤差が有るため、ある程度以上の軸重超過事案だけピックアップされる様ですし、違反の事案が発覚した際は警察等が再度検量を実施し違反内容を確定する様です。また”警察と連携”とサラッと書いて居ますが、警察と公団はお役所(みたいなもの)だから、大人の事情等でそんな簡単には行かないことが予想されます。料金所の重量測定装置の誤差はどーするのかとか(1日の通過台数が多く、誤差が出やすくなる)、検量機の校正はどうするのか(校正周期はどうするとか、校正の間は使えなくなるから複数ゲートが無いといけないとか)、その費用は誰が持つのかとか(費用問題は常に論争の的)、解決すべき問題は山積みです。(現行犯じゃ無いと、検挙し難いという側面も有ると思います)
八潮市周辺で良く見かけますね。
外国人が悪気もなく乗ってました。
しっかり取り締まるべき。
八潮市の陥没も増トントラックが頻繁に通る道で起きている。
近くにアートトラック屋も存在する道での事故。
過積載や増トンがいなくなれば道路やその他地下の痛みも緩和させる。
ヘリコプターを出動させる取締手法まで用いた茨城県警のこの公務は素晴らしいですね。埼玉県では外国人解体業者による過積載が川口市や蕨市でよく見られます。同じ警察組織でも県を跨げばどうしてここまで違うのでしょうか?
身近な事例では埼玉県内で営業している取引先の日本人経営の大手解体業者が産廃の不正運搬で役員が逮捕、その後ふたたび不法運搬で社長が逮捕されたという事件がありました。社長はTVで謝罪だけでは済まず会社の産業廃棄物収集運搬業許可が取り消されました。外国人経営の解体業者に対してもその位厳しく取り締まってほしいところです。
少し前のくるまのニュースでは「重量オーバー取締が難しいのは台貫の場所が」と指摘していました。台貫の正式名称は「トラックスケール」です。確かに埼玉県では県内3箇所に固定のピット設置型トラックスケールが設置されています。しかし、トラックスケールは路面に固定設置されたシステム以外にも地上設置型ポータブルトラックスケールというシステムが存在します。これはセンサー部分(マット)と処理装置(コンピューター)と電源部分をケーブルで接続するだけですので僅か数分で設置可能な物です。しかも大型貨物車1台分のスペースがあればどこででも測定可能です。記事の中で紹介している複数の画像では茨城県警が貨物車のタイヤを乗せている映像が見られますね、それが地上設置型ポータブルトラックスケールです。
先日、埼玉県八潮市で交差点内道路が陥没し、運転手の方が行方不明になるという事故が発生しました。現地で下水道を管理していた元職員の方が「設計耐用年数50年の筈が43年で破損しました。原因は上を走る重量オーバーの貨物車が排水管を痛めた事でしょう。」とYouTubeで解説していました。自分も3K業界で生きてきたので下水道の管理や敷設・埋設工事も行ってきました。なのでその推論はかなり理解できます。このように重量オーバーの貨物車は路面やその地下に埋設されている上下水道管や共同溝まで痛めます。
因みに産業廃棄物をダンプに積み込む際は大型ダンプなら「上乗り」と呼ばれる作業員1~2名とユンボ・オペレーターとダンプ運転手と3~4人でグループを構成します。
ユンボは定置場所で待機しているのでダンプの誘導を上乗り作業員が行い、正確な停止位置と数度のズレもない角度で誘導します。積み込み後はダンプ荷台のアオリ上面にかかった残土を手で払い除けてダンプを送り出します。その位、路面に配慮をしています。自分は周囲にもこれを徹底するように教えています。しかし茨城県警の発表した画像を見る限りではかなり杜撰な現場が今なお残っているようです。業界に携わる人間としては残念な事です。
茨城県警の活動を紹介したこの記事は良かったです。抑止力として茨城県警も取締りの様子をどんどん流して所です。