全長3.8m級の新型「超コンパクトSUV」がスゴイ! 本国では“軽規格”のミニボディが「日本で丁度いい」!? 丸目ライトもイイ「ヒョンデ インスター」どんなモデルか聞いてみた
ヒョンデモビリティジャパンは東京オートサロン2025において、コンパクトBEVの新型「インスター」を発表。春ごろより発売を開始するとのことです。そこで担当者などにこのクルマについて話を聞きました。
クルマとともに人生を過ごす
ヒョンデモビリティジャパンは東京オートサロン2025において、コンパクトBEVの新型「インスター」を発表。春ごろより発売を開始するとのことです。

ヒョンデが日本市場に参入して約3年。その間に「ネッソ」や「アイオニック5」、コナといったBEVを積極的に導入してきました。そこに今年の春、インスターが加わります。
同社マネージングダイレクターの七五三木敏幸氏は、「私たちは人からどう見えるかでクルマを選んでいないでしょうか。私たちヒョンデは、クルマはそれぞれの皆様がどう使いたいかに合わせて選ぶものだと考えます」としたうえで、「100人のユーザーがいらっしゃれば100通りの使い方があります。自分がクルマとどう過ごしたいか、それによって選ぶものではないかと考えます」といいます。
そしてインスターは、「クルマとともにどのような人生を過ごしていこうかということへの回答」とのこと。例えば、「想像を超える広くて快適な室内スペース、充電の不安を解消する長い航続性能、これらをユニークなかっこかわいいデザインに包みました。クルマと一緒にこういうことがしたい、ああいうこともしたいという欲張りな皆さんのクルマへの期待を全て叶えていけるクルマ。それがオールマイティなインスターです」と紹介しました。
個性はしっかり持たせて
その特徴について七五三木氏は、「親しみやすいユニークなデザインと、扱いやすい絶妙なボディサイズ」を挙げます。デザインでは、「前後の丸型LEDランプに代表される親しみやすいフォルムと、SUVらしい抑揚を持つ力強いサイドビュー。そしてヒョンデEVファミリー共通のピクセルデザインを採用したかっこかわいいデザインにより、一目でインスターだとわかるでしょう」と話します。
ボディサイズは全長3825mm×全幅1610mm×全高1575mmと4mを切る全長と1.6mの全幅により、「日本の狭い道路環境にマッチし、日常的にどのようなところにもご一緒できる実に扱いやすいサイズだといえるでしょう」とのこと。
そして航続距離は国土交通省型式認証申請中のため発表されていませんが、欧州WLPT値では370kmとのことなので、日本でのWLTCモード値では400km近くまで行く可能性が高そうです。
また、高速道路での追従機能などの先進運転支援システムや、日本初採用となるペダル踏み間違え、急速、急加速抑制装置など、「安全安心にも最大限の努力をしています」と七五三木氏。
インテリアでは、「ロングホイールベースを活かした後部座席の広い足元スペースと、EVならではのフラットフロアを実現。日本での平均的な乗車人数を考慮して、あえて乗車定員を4名とすることによって、前席はもちろん、後席の2名もゆったりと座れるシートサイズと、リクライニングやシートスライドでリラックスできる室内空間を作り上げました」とコメント。
同時に、「前席と後席が全てフルホールディングできる機能など、日常のお買い物からアウトドアまであらゆるシーンに対応できる多彩なシートアレンジが可能となっています」と説明しました。
インスターには4つのグレードが用意されます。まずシンプルなパッケージングのカジュアル(284万9000円)、バッテリーを大型化し長距離走行を重視したヴォヤージュ(335.5万円)、そして最上級グレードのラウンジ(357万5000円)というラインナップです。因みに前輪駆動のみとなります。
幅広い層に親しんでもらいたい
ここからはもう少し詳細を伺ってみましょう。ヒョンデモビリティジャパンMI/商品チームシニアスペシャリストの山崎貴弘さんによると、このインスターは、「韓国の軽自動車規格のキャスパーをベースにEV化したクルマです。バッテリーを搭載するためにホイールベースを伸ばした結果、キャスパーよりは全長は少し伸びています」と説明。
山崎氏は、ターゲットユーザーについて、「まだ(ヒョンデは)日本でのプレゼンスがあまりないのでどういうお客様とはいえないのですが、このクルマに関しては老若男女、いろんな方に乗っていただき、そして満足していただけるクルマですので、より幅広い層の方々に見ていただきたいですね」と述べました。
さらに、「日本仕様としてかなりチューニングしています」と山崎氏。ヒョンデは日本にR&Dがあるのでそこのエンジニアたちが日本の道を実際に走らせたのです。そうしたうえで、「日本の道に合う、そして日本人の運転スタイルに合うドライブモードやサスペンション、そしてADAS系のチューニングも行っています。まさに日本にジャストなBEVに仕上がっています」とコメントしました。
価格やサイズを含め、日本にはぴったりのBEVが登場しました。既に日産サクラなどからの乗り換えなども検討されていると聞きます。ナンバーが付いた暁にはじっくり試乗をしてその商品性を確認したいものです。
この車は日本で受け入れられる余地はまず無いと思われます。韓国が好き嫌いとかのレベルで言っているわけではありません。日本には同じサイズで軽自動車というスモールカーが存在しています。他国との一番の違いは日本の軽自動車は車内が広〜い事です。ベンツでさえ軽自動車に太刀打ち出来る車を作ることは出来なかったです。燃費もスズキのようにマイルド·ハイブリッドを導入して実用燃費を向上させた車種もあります。なにもEVに頼る必要もないでしょう。そしてなんと言っても軽自動車は地方自治体によって金額の違うEV補助金に頼らなくても買えるという事です。東京都のEV補助金はデカいですが、それ以外の自治体は雀の涙程度の補助金額です。現代自動車さんの努力は認めますが、これは日本で受け入れられる余地は限りなく低いと推測致します。