ダイハツの「“元祖”軽SUV」がスゴかった! ゴツデザインに「ターボ×4WD」の俊足仕様!? 「オープン」仕様もある「ミラRV-4」どんなクルマ?
現在では大小さまざまなSUVが普及していますが、今から30年以上前に「元祖軽SUV」と呼べるモデルが存在していました。どのようなクルマなのでしょうか。
「RVブーム」真っ只中に登場した「小さなRV」とは
軽自動車のカテゴリーでは近年、SUVテイストのアクティブなモデルが急速に増えていますが、今から30年以上前にダイハツは、「元祖軽SUV」と呼べるモデルを早くも発売していました。
当時としては非常に革新的だったそのモデルについて紹介します。

アメリカから始まったとされるSUVブーム。
トヨタ「ランドクルーザー」シリーズのような本格的なクロスカントリー四輪駆動車も、近年ではSUVにカテゴライズされますが、日本ではもともと「林道程度の悪路走破力を備えた乗用車」をSUVと区別していた時代もありました。
またベースとなる車種があるSUVを「クロスオーバーSUV」と呼ぶこともあります。
そんな日本車における最初のSUVは、1980年代に登場したトヨタの「ハイラックスサーフ(フォーランナー)」といわれています。
初代はピックアップトラックの後部、つまり荷台部分をキャビンに変更し、乗用車(SUV)としたモデルでした。
それでは軽自動車での最初のSUVは、どの車種でしょう。
SUVとクロスカントリーとの線引きが曖昧なため諸説はありますが、クロスオーバーSUVと限定するならば、ダイハツ「ミラRV-4(以下、RV-4」の名前が挙がります。
RV-4は3代目ミラの追加グレードで、1992年のマイナーチェンジにあわせて登場しました。
車名の「RV」とは「レクリエーショナル・ビークル」の略。「レクレーション(レクリエーション)」は“娯楽”“余暇活動”を意味します。
当時は今のSUVに近い感覚でRVという言葉を使っていましたが、ステーションワゴンやミニバン、そしてクロスカントリー四駆もまとめてひとくくりでそう呼んでいたりもしていて、これまでのセダン車やクーペ車と区別する意味で「多目的レジャー車」などと紹介されていました。
ちなみに海外でRVとは、一般的に寝泊まりのできるキャンピングカーを指します。
そんな余談はさておき、RV-4のベースとなったのは「ミラTR-XX X4」というスポーツグレードでした。
「X4」は4輪駆動を意味し、前輪駆動だった「ミラTR-XX」を4輪駆動化した高性能なホットハッチです。
RV-4はパワフルなインタークーラー付きターボエンジンとフルタイム4輪駆動をTR-XX X4から引き継ぎ、専用サスペンションで最低地上高を高めて悪路の走破力を強化。
大型のバンパーガードやアンダーガード、サイドステップ、背面スペアタイヤにルーフレールを装着し、メーカーオプションでキャンバストップ仕様を設定します。
当時RVにカテゴライズされるクルマは、バンパーガードや背面スペアタイヤなどを備え、クロスカントリー車に近いシルエットを持たせるようデザインを多く採用していました。
悪路の走破力はクロスカントリー車ほど高くないものの、快適性は乗用車と同じくらい高く、乗り心地の良さとクロスカントリー車のエクステリアを求めるユーザーから人気を集めました。
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