約210万円差! カクカクデザインのクロカン何が違う? 受注停止の「ノマド」と今夏再開?の「ランクル70」両方検討する人も!?

昨今「レトロ」や「カクカクなスクエアデザイン」が注目されています。トヨタ「ランドクルーザーシリーズ」やスズキ「ジムニーシリーズ」はその筆頭です。なかでも発表からわずか4日で受注停止となった「ジムニーノマド」と2025年夏に受注再開と噂される「ランドクルーザー70」にはどのような違いがあるのでしょうか。

細かく違いを見る! ランクル70とノマドはこんなに違う!

 ランクル70とノマドを比較してみると、やはり価格差分の違いはいろいろな部分に出ています。

 単純にエンジンを見ても、コスト高なディーゼルエンジンをランクル70は搭載。

 またランクル70が本格的なクロスカントリー走行を可能にするメカニカルなデフロックを採用しているのに対して、ノマドはABSのメカニズムを発展させたブレーキLSDトラクションコントロールの採用に留まっています。

 さらに言えば、ランクル70がATの搭載や3ナンバーワゴン化に際して、騒音・耐震対策、サスペンションの見直し、フロント設計変更などを徹底的に行ったのに対し、ノマドはシエラからの変更を極力最小限に留めています。

 ですが、ノマドが200万円台後半で販売されていることは、大きな評価ポイントです。

 シエラからの変更は快適性や安全性の面に重点が置かれ、ジムニーシリーズの中ではもっとも乗りやすいクルマに昇華させています。

 また、AT車にはアダプティブクルーズコントロールが採用されていますが、これは格上と言えるランクル70にもない装備です。

 ボディサイズや排気量を考えると、ノマドは日本で無理なく乗れるクロスカントリー4WDと言えます。

 5ドアになったことで、老若男女とも快適に乗降できるようになりました。

 燃費は必ずしもいいとは言えませんが、ランニングコストはまずまずです。

約5万台受注って凄くない? ノマド買えない人がランクル70検討することもあるという
約5万台受注って凄くない? ノマド買えない人がランクル70検討することもあるという

 一方、ランクル70はそのブランド力は圧倒的です。

 ファンなら人生1度は乗ってみたいと思えるクルマなのではないでしょうか。

 しかし、圧倒的な悪路走破性ゆえの高いフロアは、子どもや高齢者には乗り降りが大変。

 従来モデルと比べると格段に快適になった乗り心地も、一般ユーザーには“硬い”という評価が多いようです。

 そんなことを考えると、やはり「ランドクルーザー250」に比べれば、70は本格派ゆえに一定の敷居の高さがあるのかもしれません。

 現在、ノマドは“買えない状態”、ランクル70は今夏に受注再開と言われています。

 もしかすると、「ノマドが買えなかったから70」というユーザーもいるかもしれません。

 ただ、もし購入を考えるのであれば、ランクル70はノマドほどユーザーフレンドリーではないことも知っておいたほうがいいかもしれません。

【画像】「えっ…!」これが斬新な「軽いランクル70」です!その正体は?(43枚)

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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