660ccのスバル「小さな高級車」に反響多数! 最高に快適な「ふかふかシート」×快速ターボ採用! まさかの「超豪華インテリア」備えたラグジュアリーな「オトナの軽自動車」ルクラに今注目!
軽自動車でありながら、内装の上質感や快適性にこだわって開発されたスバルの「ルクラ」。SNSでは現在もなお、意欲的なコンセプトを評価するコメントが多く寄せられています。
660ccのスバル「小さな高級車」に反響多数!
スバルが2010年に発売した軽自動車の「ルクラ」。
同車は上質に仕立てた内装を武器とする、ユニークな「高級志向の軽自動車」でした。
登場から15年となる現在もなお、高い評価が寄せられています。

ルクラは実用性を重視した軽ハイトワゴンでありながら、座り心地のいいシートを4座備えた、「軽自動車界の高級車」とも言えるモデル。
多くの軽ハイトワゴンが備えるスライドドアをあえて装備せず、セダンのようなヒンジドアを採用している点も特徴です。
そんなルクラのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1730mmで、ホイールベースは2490mm。
エクステリアは、ラウンド感のあるフロントフードや、ボディサイドに伸びやかなキャラクターラインを採用することにより、躍動的でスタイリッシュなフォルムを完成。
また、カスタム仕様の「ルクラカスタム」は、大径フォグランプを内蔵したフロントバンパーや光輝感を持たせたフロントメッキグリルなどを採用し、荒々しく鋭い存在感のある印象としました。
インテリアは、凹凸を廃した滑らかなインストルメントパネルにアクセントライン処理を施した、質感の高いデザイン。
ルクラ最大の特徴となるソファのような厚みを持たせたシートは、身体を包み込む適度なホールド性も備えており、快適な座り心地を実現しています。
そのほか、エンジンルームのコンパクト化やタイヤを四隅に配置したことで2070mmの長い室内長を実現し、大人4人がゆったりくつろげる1065mmの前後乗員間距離を確保。
同時に、床面を低くすることで1385mmの室内高も実現し、足元スペースにゆとりを持たせ、乗員全員が楽な着座姿勢でくつろげるように設計されています。
内装色は、ルクラがアイボリーとブラックのツートンカラーで、ルクラカスタムがブラックとなっていました。
パワートレインは、最高出力64馬力・最大トルク103Nmを発揮する直列3気筒ターボエンジンか、最大出力58馬力・最大トルク65Nmの直列3気筒エンジンの2種類から選択が可能。
ボディカラーは全7色を取り揃え、新車価格(消費税込)は114万円から146万円で販売されていました。
ちなみにルクラは、スバルが販売していたもののダイハツが製造・開発した、いわゆるOEM供給モデル。
そのためダイハツブランドでは「タントエグゼ」の車名で展開されていました。
しかし、ルクラとタントエグゼには違いも存在し、タントエグゼではメーカーオプションとなっていた運転席シートリフター(座面の高さ調節機能)やチルトステアリング(ハンドルの位置調整機能)、フロントシートベルト・ショルダーアジャスター(シートベルトの肩口の高さを調節する機能)が、ルクラでは標準装備。
ダイハツの技術を借りつつも、スバルはそこに胡坐をかくことなく、メインターゲットである女性ユーザーに配慮して、標準装備を充実させていたのです。
しかし、ダイハツブランドのタントエグゼが2014年に販売終了となったことで、スバルブランドのルクラも同じタイミングで生産終了。
最終的にはタントエグゼと運命をともにし、在庫分を消化して2015年に販売終了という、わずか約5年間の短命モデルとなってしまいました。
※ ※ ※
先述のように、ルクラの販売自体は5年で終わっていますが、一方で実際に同車を運転したり乗車した経験のあるユーザーからは、非常に高い評価を獲得したモデルでした。
実際にSNSでなどでは「代車として乗ったけど運転中は軽自動車ということを忘れるほどでした」「乗り心地は良かったし車内は広々してて快適なクルマだった」「エンジンもターボがパワフルだし、内装も素晴らしい」「当時、玄人受けしていた記憶がある」といった評価が見られます。
その一方で、「肝心のエクステリアが残念だった…」「とても高級車には見えないから売れなかったのかな?」「普通のハイトワゴンとどう違うのかイマイチ見ても分からなかったもん」などのコメントもあり、インテリアが好評な反面、外装についてはピンとこなかった人が多いようです。
しかし「コンセプトや作りは良かったと思う」「現代のデザインで再挑戦してほしいものです」との声もあるため、諦めず再登場を願うファンも少なくない様子が伝わりました。
逆にスズキアルトが新発売されたときのように基本的な必要部分だけを残し低価格車の発売を期待したい。
今、また作れば売れるかも。