一般車に紛れる「覆面パトカー」 どう見分ける? 「クラウン」以外にも特徴あり! 「動き方」や「ナンバー」もポイント? “最大の違い”は「不自然な真面目さ」か

覆面パトカー「最大の見分け方」とは

 では、最大の見分け方は何でしょう。それは「走り方と雰囲気」です。

「クラウン」以外の車種もあり
「クラウン」以外の車種もあり

 先出の高性能セダンに乗ると、どうしても少々速いペースで走りたくなる人もいるかもしれませんが、覆面パトカーは「違反者を取り締まる側」なので、キッチリ法令遵守で走行します。

 制限速度をぴったり守って走行するだけでなく、複数の車線がある場合は、まさに教本通りに左側車線を走行します。

 追跡のために車線変更する場合、ウインカーはきっちり「3秒前」から「その行為が終わるまで」点灯。

 当然、ムダな加減速や、空いているからといって右へ左へとみだりな車線変更、追い越し車線でアクセルをガンガン踏んでかっ飛ばすようなことは絶対にしません。

 この走り方だけでなく、クルマの雰囲気も「全体的にそれっぽい」感じがします。

 警察では毎日、義務付けられている日常点検を欠かさず行っており、ライトの球切れなどはまずありえなく、車体やホイールの隅々までピカピカです。

 不要なステッカーや装飾、明るすぎるライトの装備などは一切なく、リアウインドウには「車庫証明ステッカー」がきっちりと貼られ、非常に真面目な出で立ちです。

 ところが、違反車両を見つけると即座に車線変更して追跡を開始し「覆面パトカー」になります。

 速いペースで走るクルマの後ろを、“豹変”したように猛加速して追いかける真面目な4ドアセダンがいた場合は、ほぼ間違いなく交通機動隊の覆面パトカーです。

 ちなみに、覆面パトカーにはいくつか種類があり、すべてが交通違反を取り締まるものではありません。

 今回のような交通機動隊所属の車両以外にも、刑事が捜査で用いるものや要人警護を担うもの、ゲリラなどの取り締まりで使う機動隊車両の覆面パトカーもあります。

 こうした交通機動隊ではない覆面パトカーは、交通取締りには運用されておらず、やはり求められる条件も違うことから、赤色灯が脱着式だったり、そもそもクルマがコンパクトセダンやミニバンタイプであるなど、クルマの特徴も異なるのです。

※ ※ ※

 覆面パトカーをはじめ、緊急走行ではない交通機動隊のパトカーが周囲にいる場合は、その道路で事故が多かったり、スピード違反が多い場所であるため、警戒をしているのです。

 ルールを守っていれば警察車両に遭遇しても緊張する必要はありませんが、「パトカーがいるってことはいつも以上に気をつけなければいけないんだな」と考え、安全運転に努めましょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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