日産の「e-POWER」は電気自動車? それともハイブリッド車?
充電せずにガソリンを入れて走る電気自動車
そんなe-POWERがヒットしたポイントは、モーターの走行感覚を電気自動車の不安要素に対して身構えることなく堪能できることでしょう。
アクセル操作に対して反応がよく、どこまでも伸びるような胸のすくようなモーターならではの加速感はしっかりと味わえながらも、ピュアEVとは異なり充電不要で、ガソリンさえ入れれば航続距離の不安もありません。いわば“ガソリンを入れて走る電気自動車”と思えばいいでしょう。
ただし難点は、市街地走行の燃費に優れつつも、一般的なハイブリッドカーに比べると高速巡航時の燃費が低下しがちなことです。とはいえこの加速感の味を覚えて虜となったら、もう普通のガソリン車に戻れないかもしれませんね。
ノート、そしてセレナに続くe-POWER第3弾がどのクルマになるのかも非常に楽しみです。
【了】
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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