トヨタ、米ウーバーの事故を受け自動運転の実証試験を中断
トヨタは、ウーバーの重大事故を受け、米国・ミシガン州で自動運転の実証試験を中断しました。
自動運転車の開発はこれからどうなるのか?
2018年3月18日(現地時間)米国で発生したウーバーの重大事故を受け、トヨタも米国・ミシガン州で行っている自動運転実証テストについて、車両同乗者の精神的なダメージも考慮しテストを中断すると発表しました。
トヨタの高級車ブランド、レクサス「LS600hL」(旧型モデル)をベースとしたトヨタの自動運転テスト車は、今年から公道での自動運転テストを開始していました。
人工知能等の研究開発を行うToyota Research Institute, Inc.(以下、TRI)は、このテスト車の大がかりな改良を、この一年以内に3度実施(2世代の自動運転実験車を含む)していましたが、今回の事故の影響を受け、開発のペースがどうなるのか、現時点で詳細は発表されていません。
なお、TRIが開発する最新の自動運転テスト車は「Platform 3.0」と呼ばれ、これまでのテストを通じて自動運転技術の装備をコンパクトにパッケージ化し、センサーの設定をより明確化しています。車両周囲の認識能力を大幅に引き上げ、自動運転のパフォーマンスレベルを引き上げています。
「Platform 3.0」実験車は、米Luminar社製のレーザー光線を用いて、周辺環境の立体的な様子を捉え200mの監視が可能な技術(LIDARシステム)により、従来のTRI実験車では前方のみの認識が可能だったものを、この実験車では外周360度の認識が可能になっております。また、4つの高解像度LIDARにより、非常に見にくい、暗い色の物体を含めて、車両の周囲の物体を正確に検知できるようになっています。
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