「寝たからお酒は抜けたはず…」 後を絶たない「飲酒運転」 気になる「お酒が抜ける目安」は? 「酒気帯び運転」と「酒酔い運転」は何が違うのか
「酒気帯び運転」と違う…「酒気帯び運転」とは? どのくらい経てばお酒は抜けるのか?
次に酒酔い運転は、フラフラしている・正しく受け答えができないなど、アルコールの影響によって車両等を正常に運転できないおそれのある状態で運転することをいいます。
なお、酒酔い運転は呼気中のアルコール濃度に関係なく、客観的に見てドライバーがお酒に酔っているかどうかで判断されます。
酒酔い運転で検挙されると5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されるほか、違反点数35点で免許取消しの行政処分を受けます。
飲酒運転をすると大きな事故を起こす危険だけでなく、免許取消し後から数年は再び免許を取得できないといったデメリットもあります。

また、たとえ飲酒運転をするつもりがなくても、体にアルコールが残る「二日酔い運転」をしてしまうケースも少なくないため注意しましょう。
アルコールの分解にかかる時間は体重や性別、体質などによって個人差はあるものの、一般的に男性の場合、生ビールの中ジョッキ1杯分(500ミリリットル)のアルコールを分解するのに4時間以上(女性は5時間以上)もの時間が必要とされています。
日本酒1合やワイン200ミリリットル、チューハイ350ミリリットルを飲んだ場合も、生ビールの中ジョッキ1杯分と同程度の分解時間がかかると考えられています。
飲酒量が増加すれば、当然それにともなってアルコールの分解時間も長くなるといえるでしょう。
あまり知られていませんが、飲酒後に4時間眠った場合と4時間眠らずにいた場合のアルコールの分解速度を調査した研究によると、眠った場合の方がアルコールの分解が遅れることが明らかになっています。
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アルコールの分解には予想以上に時間がかかることから、飲酒をした翌日はクルマを運転せず公共交通機関を利用する、家族に送迎してもらうといった対策が必要です。
もし、運転しなければいけない場合にはアルコールチェッカーなどで確認するなど、適切な対応が求められます。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



















