配車サービスのウーバーが自動運転で重大事故、今後の自動運転開発に影響も?
自動車の運転を人工知能(AI)に任せる自動運転の実証試験車両で事故が発生しました。今後の自動運転開発に影響はあるのでしょうか。
運転の主体がドライバーからAIに変わった事故
2018年3月18日(現地時間)米国で、ウーバーの自動運転実証試験中だった車両が重大事故を起こしました。
ウーバーは米国でスタートした企業で、日本で知られているサービスでいうと、アプリやウェブを利用し、ウーバーに登録をした車がタクシーやハイヤーのように目的地まで連れて行ってくれる配車サービスがあります。日本でもこの配車サービスの事業は、2014年より都内の一部でサービスを開始しています。
なぜ、配車サービスで知られるウーバーが自動運転の実証試験を行っていたのでしょうか。
ウーバーは2016年9月にアドバンスド・テクノロジー・センター(ATC)を立ち上げ、自動運転車版ウーバーを将来のサービス基盤にしようとしていたのです。
さて、今回の事故の報道を受け、実際にクルマの自動運転開発を行っている複数の自動車メーカーに「もし深刻な事故が起きたらどうしますか?」という質問してみました。
回答してくださった自動車メーカーの方からは「もちろん、絶対に起こしてはいけないという気持ちで開発しています。でも現在の技術では避けられないでしょう」
今回の事故では運転の主体がドライバーではなく、人工知能(AI)に任せる自動運転の実証試験であったことがニュースとなっています。
現在の法規上、米国でも自動運転車の実証試験とはいえ、運転席にドライバーが座っていることが義務図けられていましたが、事故が起きてしまいました。早急な原因究明が求められています。
今回の事故についてウーバーのCEOは、次のようにTwitterでツイートしています。「アリゾナで信じられない悲しいニュースです。被害者の家族にお悔やみを申し上げます。地元当局の事故の捜査にに全面的に協力して何が起こったのかを解明します」