「知らないとヤバい!」 高速ガス欠で9000円!? 気をつけたい年末年始に多発する「クルマのトラブル」とは 元警察官が注意呼びかけ
年末年始にクルマで移動する人は増える傾向にあります。交通量が増える他、運転に慣れていない人もハンドルを握ることも。では、年末年始ではどのようなトラブルが起こりやすいのでしょうか。
一般道路、高速道路では「バッテリー上がり」「タイヤの破損」などのトラブル多し!
JAFは12月23日、前回の年末年始に多かったクルマのトラブルを公表しました。
これから年末年始にかけて帰省ラッシュが予想されますが、一体どのようなことに気をつけてクルマを運転すれば良いのでしょうか。
年末年始が近づき、クルマでの帰省を検討している人もいるでしょう。
そのような状況の中、JAFは12月23日、前回の年末年始期間(2023年12月29日~2024年1月9日)における救援件数を公開し、クルマのトラブル防止を呼びかけています。
JAFによると前回の年末年始期間における出動件数は8万6361件にのぼっており、約12秒に1件の割合で出動していたことになります。
なお年末年始の救援件数および出動理由は、一般道路と高速道路でそれぞれ以下のような結果でした。
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●一般道路
1位 過放電バッテリー 3万4504件
2位 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 1万1788件
3位 破損/劣化バッテリー 7900件
4位 落輪・落込 4342件
5位 キー閉じ込み 3209件
●高速道路
1位 タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足 618件
2位 燃料切れ 243件
3位 事故 178件
4位 過放電バッテリー 134件
5位 発電機/充電回路 68件
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まず一般道路、高速道路のどちらにも多いのが「過放電バッテリー」で、いわゆる「バッテリー上がり」のトラブルです。
普段あまりクルマを使用しない場合や、エンジンを停止した状態でライトを点けっぱなしにするなどの行為によってバッテリーの放電が起きやすく、バッテリー上がりにつながります。
特に冬の時期は、気温が低くバッテリー液の化学反応が鈍くなることや、クルマのライト・暖房の使用量が増えるといった要因でバッテリー上がりが発生しやすい傾向にあります。
そのため、普段からクルマをできるだけ走らせる、エンジン作動時の音に異常がないかチェックする、定期的にバッテリー点検や交換をおこなうなどの対策を講じることが大切です。
次に「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」も一般道路、高速道路ともに多いトラブルとなっています。
道路上のクギや金属片などが刺さってパンクする場合もありますが、タイヤの空気圧不足によってタイヤのバーストが起きる事例も多くみられます。
実はタイヤの空気は何もしていなくても自然に抜けていき、一般社団法人日本自動車タイヤ協会のデータによると、乗用車用のタイヤでは1か月で5%程度も空気圧が低下するといわれています。
少なくとも1か月に1回はガソリンスタンドなどで空気圧点検をするほか、乗車前にタイヤの亀裂・損傷がないかを確認しましょう。
また、万が一タイヤのトラブルが起きた場合に備えてスペアタイヤを積載しておくことや、スペアタイヤの空気圧を定期的にチェックしておくことも重要です。
そして高速道路の走行に際しては、出動件数2位にランクインした「燃料切れ」にも注意が必要です。
高速道路で燃料切れ、いわゆる「ガス欠」の状態になってクルマが停止すれば、後続車両からの追突といった事故のリスクが高まります。
さらに「道路交通法第75条の10(自動車の運転者の遵守事項)」には、高速道路や自動車専用道路を走行するときはあらかじめ燃料、冷却水、エンジンオイルの量などを点検しておき、途中でガス欠などによって走行できなくなることがないよう必要な措置を講じる義務が規定されています。
この規定に違反すると、状況に応じて「高速自動車国道等運転者遵守事項違反」として検挙され、違反点数2点が累積するほか普通車で9000円の反則金を科される可能性があります。
高速道路によっては次のガソリンスタンドまで非常に距離が離れているケースもあるため、長距離運転の際はこまめに給油することを心がけましょう。
そのほか、車内にクルマの鍵を残したままドアを施錠してしまう「キー閉じ込み」もよくあるトラブルの一つです。
JAFはその要因として、電子キーの電池切れや車内にキーを残したたま外に出てうっかりドアをロックしてしまうケース、車内で留守番中の子どもやペットが誤って内側からロックしてしまうケースなどを挙げています。
クルマを運転するときには車両の点検に合わせ、電子キーの状態についても確認しておきましょう。
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JAFのデータで明らかになっているように、年末年始といった長期休みの時期にはクルマのトラブルも増加します。
加えて、慣れない道を走って交通違反で検挙される可能性も考えられることから、クルマでの帰省に際してはいつも以上の安全運転を意識すると良いかもしれません。
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