ガチの暗号!? 「免許証の12ケタ」に隠された「すごい秘密」とは 「無くしたんですね」「入力ミスしてますよ」全部バレバレ!? 「都市伝説」は本当なのか

最後の「2つの数字」が一番スゴいって!?

【左から11ケタ目】

 この部分は「チェックディジット」と呼ばれる数字で、番号入力の際に打ち間違いがあった時に検知できるために存在しています。

画像はイメージ
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 分かりやすい例で言うと、「固有番号を9で割った時の余り」を最後に付ける決まりだとして、自分が64番であれば「641」を全体番号だとします。

 もし打ち間違えて「621」と打ってしまった場合、このルールではそんな番号は存在し得ないので、3つのうちどれかが打ち間違いだ、と分かるわけです。こうしたチェックディジットは、身近なところでは、クレジットカード番号にも採用されています。

 ちなみに、免許証の場合は、非常に複雑なルールでチェックディジットが計算されています。

(1)免許番号の1〜10桁に、それぞれ指定された「ウエイト」の数字を掛ける。

 具体的には、1ケタ目の数字には5を掛け、2ケタ目には4を掛け、以後3→2→1→7→6→(略)2→1となっています。

(2)1で求めた「ケタ数字×ウェイト」の計算値を、10ケタ分すべて合計する。

(3)合計を11で割った余りを求める。

(4)その余りからさらに11を引いた数字を、免許番号11ケタ目とする。

【左から12ケタ目】

 一番右端の数字は、免許証の「再発行回数」を示しています。ちなみに、10回紛失すると「0」ではなく「1」になるといいます。2000回紛失した場合は「2」になる計算です。

 さらにちなみに、免許証の交付年月日の横に書かれた5桁の数字は、各都道府県の公安委員会が個別に定める、公布日ごとに発行される一連の照会番号となっています。

※ ※ ※

 免許証の番号にはこのような意味があり、「再発行回数」が分かるのは事実ですが、「学科試験の点数」が隠されているというのは、事実ではありません。あくまで「都市伝説」の域を出ない噂と言えるでしょう。

 しかし一方で、11ケタ目の「チェックディジット」や12ケタ目の「再発行回数」など、少しワクワクしたり、逆にドキッとするギミックになっていて、眺めると楽しむことができます。

「ほほう、10で始まっています。あなたが免許を取ったのは北海道ですね」など、話のタネになるかもしれません。ただし、出身地の詮索を嫌がる人もいるので、ほどほどにしておきましょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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