自動車メーカー「勝ち組と負け組」の明暗分かれた? 知っておくべき「決算書」の見方は? 半期決算で見る「日産とスズキ」の違いとは
「決算書」は企業の成績表とも呼ばれており、誰もが企業の業績を客観的に判断するこができる資料になっています。では、どのように見れば良いのでしょうか。また2025年3月期 第2四半期決算(半期決算)で明暗分かれたスズキと日産は何が違うのでしょうか。
そもそも決算書ってどうやって見るの?
突如として、日産とホンダ、そして三菱に関して「経営統合」の報道が出てきました。
先行きが不透明な自動車業界ですが、日系メーカーはどのような状況なのでしょうか。
今回は、各メーカーの2025年3月期 第2四半期決算(半期決算)をもとに「決算の見方」を含めて解説していきます。
「決算書」は企業の成績表とも呼ばれており、誰もが企業の業績を客観的に判断するこができる資料になっています。
日本の自動車メーカーの決算は1年を4つに分けて発表します。第2四半期は第1四半期を足した「半期決算」、第4四半期は1年を通じての「本決算」として報じられますが、今回は1年の折り返し地点となる半期決算について注目してみたいと思います。
恐らくクルマ好きであっても「決算=我々には関係ない」と思う人がほとんどだと思います。
ただ、自動車産業は慈善事業ではなくビジネスなので。業績如何でやれる事/やれない事は大きく変わります。
例えば、皆さんが大好きなスポーツモデルやモータースポーツ活動はメーカーに体力がないと継続することが難しいです。
過去を振り返ると、リーマンショックの影響により多くの自動車メーカーがモータースポーツから撤退しましたが、これはメーカーの経営悪化(=業績不振)が原因による判断でした。
また、SNSなどで「〇〇が復活すれば絶対に買うのに」、「なぜ〇〇を出さない?」、「あのメーカーはクルマ好きの気持ちが解っていない」と言った話が良く出てきますが、復活させたい想いがあっても業績が伴わないければ実現することは難しいのです。
なので、クルマ好きの皆さんも少しは決算に興味を持ってもらい、お気に入りのメーカー、大好きなメーカーが、今どのような状況に置かれているのかを知ってほしいのです。
そんな決算書は自動車メーカーの企業サイト内の「IR情報」、「投資家情報」などの項目で見ることができます。
パッと見ると「数字ばかりで分からない」と思うでしょう。
最初は筆者(山本シンヤ)もそうでしたが、同業の先輩から「全部解らなくても問題なし。ポイントさえ押さえれば簡単!」と教えてもらいました。
読み解くポイントは大きく3つで、「売上と利益の関係」、「主力マーケット」、「利益増減要因」になります。
まず「売上と利益」です。
売り上げは「お金が入ってくるかどうか?」、利益は「儲かったかどうか?」になりますが、この2つの要素の増減を掛け合わせた4つパターン(増収増益/増収減益/減収増益/減収減益)で判断できます。ちなみに決算では前年度の同期との相対比較で表されています。
「主力マーケット」は日本の自動車メーカーは世界でビジネスを行なっていますが、当然得な地域、不得意な地域があります。
当然、生命線となる地域での売り上げと利益が業績に大きく影響しているのは言うまでもないでしょう。
スズキを除くメーカーの多くが北米と中国に軸足を置いたビジネスを行なっていますが、そこでうまく行かないと全体のリスクを背負う事にもなりかねません。
そして最後の「利益増減要因」ですが、簡単に言うと前年同期と比べてどのような要因で利益が増えた/減ったかを簡単かつ明瞭に確認できるデータになります。
その内訳は「為替変動の影響」、「原材料」、「販売の影響(台数やインセンティブ)」、「諸経費(労務費や研究開発費など)」などがありますが、その増減を見る事により、メーカーがどのようにビジネスを進めているかが解りやすく判断できる材料と言っていいでしょう。
では、実際に日本の自動車メーカーの2024年度中間決算を見ていきましょう。
今回特に注目したいメーカーは、いわゆる勝ち組である「スズキ」と負け組である「日産」です。
まずトヨタと日産の創業者は親戚関係にあるという事。日産は元々自力で自動車開発せずに、ダットサンを製造してた快進社から、ダットサンの製造権を譲リ受け、日産自動車を立ち上げた企業。ちなみに他社は独力で自社開発からスタ-ト。問題は経営陣に在りですよ
日産はいつまでも「技術の日産」に浸かりすぎてた。さして技術もないのに!!!BEVにしてもソニ-の協力ななくしてリーフ発売できなかったのに、さも独自開発のような振舞い。今回も米国での不振についても最高責任者を更迭もせず、中国担当に異動。「企業内に自浄作用なし」これでは企業は存続しませんね。ホンダは共倒れしないように、見切り付けるタイミング見失うな!