カワサキがバイクを売らず五感で楽しむショールームをオープン! 女性向けのライフスタイル「ブラック・エレガンス」を提案
五感で感じる世界観は感性工学の賜物
川崎重工業株式会社 技術開発本部 技術研究所 機械システム研究部の田中薫子さんも黒のレザージャケット。今回の空間づくりへの想いをうかがいました。
「ヨーロッパやアメリカ、アジア、日本でもライフスタイル調査したところ、バイクはファッションなんだってことがわかりました。いろいろな用途に使われますが、カッコよくないといけないというのが全世界共通で言えることなんですね」
「もちろんショールームもカッコよくなければ、バイクを選んでもらう人たちに響きません。五感にうったえるということがいかに重要かわかり、感性工学の手法を用いてつくりました」
そして田中さんの手助けをしたのが、金沢工業大学の芸術工学博士、山田真司教授です。その道のプロの出番だったというわけです。
「高級感があって躍動感がある、そういうカワサキのイメージに合わせました。でもカワサキさんって面白いですよね。バイクを売らないで、ライフスタイルの提案だけをするショールームを都心につくる。こういうことが楽しくて、どんどん引き込まれました」
カワサキプラザと同じように、内装、外観、音楽チャンネル、コーヒーの薫り、すべてが五感で楽しめます。なんだかワクワクしてきますし、カワサキってどんなブランドなのかショールームを見ると少しわかる気がします。2018年6月30日までの期間限定でオープン中です。
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Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。