なぜ “農家の下駄”がウケてる? 「海外で軽トラックが人気ってマジすか?」 一部ではプレミアム価格で取引も! 一方で「正規販売」が難しいと言える理由とは
昨今、アメリカを中心に日本の軽トラックが人気だと言います。もし本当に人気であれば海外で正規販売は出来ないのでしょうか。
「軽トラックは海外でも人気」はホント?
実用性と機能性、そして経済性を兼ね備えた軽トラックは、海外のユーザーからも注目を集めているようです。
「海外でも軽トラックを売るべきだ」という意見も見られますが、その可能性はあるのでしょうか。
北米や東南アジアでは、高い実用性と機能性をもち、なおかつ税制優遇が得られるピックアップトラックが常に新車販売台数の上位を占めています。
それらの地域ではまさに「人々の暮らしを支える存在」となっているピックアップトラックですが、その一方で、日本国内におけるその存在感は決して大きくはありません。
とはいえ、実際にはたくさんのピックアップトラックが日本の人々の暮らしを支えています。
それらは通常「軽トラック」と呼ばれ、一般的にはピックアップトラックと認識されていません。
しかし、その構造を見る限り、軽トラックが「小さなピックアップトラック」であることは明白です。
ただ、軽トラックはあくまで日本のユーザーに向けて開発されたものであるため、これまで広く海外で販売されたことはありません。
一方、コンパクトでありながらピックアップトラックとしての実用性、機能性、さらには経済性をも兼ね備えた軽トラックに対し、海外の一部のユーザーから熱い視線が送られているようです。
たとえば、アメリカの中古車検索サイトを見ると、300台を超えるホンダ「アクティ トラック」が掲載されています。
程度の良い個体のなかには2万ドル(約300万円)を超える価格が付けられているものもあるなど、軽トラックがプレミア化しているようすがうかがえます。
こうした状況から、インターネット上には「海外でも軽トラックを売るべきだ」という声がしばしば見られます。
しかし、現地の事情を知る人の反応は冷ややかです。ある中古車輸出業者の関係者は次のように話します。
「たしかに、北米などに向けていくらかの軽トラックが輸出されているのは事実です。
ただ、その規模はごくわずかであり、自動車メーカーが正規販売するにはほど遠いのが実情です。
また、スズキやダイハツの軽トラックが輸出されることがほとんどないことから、軽トラックが人気であるというよりも、一部の熱狂的なホンダファンが『ホンダの日本限定車』として購入しているというケースが多いのではないかと思います。
いずれにせよ、『シャレ』で購入しているユーザーがほとんどであり、軽トラックの実力を理解したユーザーが購入しているわけではないようです」
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なお余談として、ホンダは軽トラックそのままではないものの、アクティ トラックをベースとした実験用車両「Honda Autonomous Work Vehicle(オートノマス・ワーク・ビークル、AWV)」をアメリカで走らせています。
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