ところで、コンビニに無断駐車することは、交通ルールでどんなペナルティが待ち受けているのでしょうか。

　まず、コンビニの駐車場は私有地なので、道路交通法の取り締まりの範囲外です。

　となると、権利を行使するのは駐車場の持ち主です。いくら駐めた本人が「買い物したじゃないですか！」と主張しても、それをOKとするかNGとするかの判断は本人でなく、あくまで駐車場側です。

　怒られるなり、罰金を払わされるなりして、その対応が不服であれば、裁判所へ民事裁判を起こすことになります。ただし、やはり私有地に「事前の相談なく」駐車した行為が、相当の不利な事実として捉えられる可能性が高そうです。

　さて、さきほどコンビニへの無断駐車行為自体は道路交通法の範囲外と説明しましたが、私有地であっても「事故を起こした場合」は別です。

　道路交通法第103条には「道路外致死傷」という条項があり、罰則でなく「行政処分」が与えられる可能性があります。人身事故の重大さによって、免許取消もしくは免許停止の処分になります。

　さらに自動車運転処罰法第5条の「過失運転致死傷罪」も、私有地であろうとしっかり適用されます。交通ルール違反ではなく、もはや「ドライバーが起こした犯罪」であるからです。公道でない場所での運転でも、気を抜かず安全運転に努めましょう。