トヨタが新「4ドアセダン」公開! 四角ハンドル廃止!? 「プリウス以上カムリ以下」な斬新モデル! 何が変わった? 「bZ3」中国登場
トヨタは「bZ3」のマイナーチェンジを広州モーターショー2024にて、発表しました。
トヨタが「bZ3」のマイナーチェンジを発表!
2024年11月15日に開幕した広州モーターショー2024にて、トヨタは「bZ3」のマイナーチェンジを発表しました。
いったいどのように新しくなったのでしょうか。
トヨタのbZ3は純電動サブブランド「bZシリーズ」の第2弾モデル、そして初の中国専売モデルとして2022年に発売されました。
現在、bZシリーズはbZ3以外にグローバル向けSUV「bZ4X」を販売中で、2024年の終わり以降には新たな中国専売モデル「bZ3X」「bZ3C」の投入も控えています。
bZ3はトヨタが2020年に電動車大手の「BYD」と設立した合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY(BTET)」の初となる成果物です。
駆動用バッテリーにはBYDの車載電池部門「フィンドリームズ(弗迪)」が開発したリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、モーターにも同じくフィンドリームズのものを搭載しています。
この2つをベースにトヨタが培ってきた冷却システムや制御システムといった安全面の技術を融合させ、両者の良いとこどりなBEVパワートレインが完成されました。
また、プラットフォームは前輪周りまでをトヨタ開発のe-TNGA、それより後ろをBYDのe-Platform 3.0ベースとした専用開発の低床プラットフォームとなります。
開発はトヨタとBYDだけでなく、実際の製造と販売を担当する第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」も合わさって進められました。
設計段階から中国の消費者が求める要素を取り入れることで、これまで振るわなかった中国におけるトヨタのBEV販売状況を改善させる狙いがあります。
ボディサイズは全長4725 mm x 全幅1835 mm x 全高1475 mm、ホイールベースが2880 mmとなり、サイズ感は「プリウス」と「カムリ」の中間と言ったところです。
バッテリー容量は航続距離(CLTC方式)517 kmの49.92 kWhと、616 kmの65.28 kWhの2種類を用意。駆動方式は前輪駆動のみ、搭載されるモーターは前者は181 hp、後者が241 hpとグレードそれぞれで異なります。
そんな中、トヨタは2024年11月15日に開幕した広州モーターショー2024にて、bZ3の2025年モデルをお披露目しました。
新しくなったbZ3は外装デザインやパワートレインに変更はないものの、運転支援機能や内装においてはさらに磨きをかけた仕様となりました。
フロントガラス上部には新たにLiDARユニットを1基搭載しており、中国の自動運転ベンチャー「momenta」と共同で開発した運転支援機能を搭載すると見られます。
参考までに、同じくmomentaのシステムを搭載する「bZ3X」では「NOA(Navigation on Autopilot)」機能などを含む「L2++」の自動運転に対応しています。
これは目的地をナビ上で設定することで高速道路の分岐や合流、市街地における右左折や信号での停止・発進をシステムが自動で行なうものです。
また、これまで緩やかな四角形だったハンドル形状は通常の円形ハンドルへと刷新されました。
bZ3は内側ドアハンドルをドアポケットの中に内蔵したり、ウィンカーの操作をハンドル盤面上で行なうなど、かなり奇抜な操作系統を有しています。
これらの操作は2025年モデルでも同じな一方、ハンドル形状が円形へと改良されたのは四角形のハンドルが消費者から不評だった可能性があります。
これに加え、センターディスプレイは今まで12.8インチの縦型のものを搭載していましたが、今回のマイナーチェンジでより一般的な横型のディスプレイとなりました。
オーディオシステムにも変更が加えられ、これまで6スピーカー(最上級グレードでは7スピーカー)だったのが、新たにヤマハ製9スピーカーへとアップグレードされます。
bZ3のメーカー希望小売価格は16.98万元から19.98万元(約354.5万円から417.2万円)となりますが、ディーラー独自の値引き策などで現在は最上級グレードでも15万元(約313.2万円)で手に入ります。
bZ3の2025年モデルがいくらで販売されるかはまだ不明ですが、外資系メーカーよりもはるかに安い価格で勝負を挑んでくる中国メーカーに対抗すべく、これまでより大幅に価格を抑えて登場すると見られます。
販売台数としては平均で毎月4000台前後を販売していたりと日本メーカーのBEVとしては悪くない数字ですが、トヨタの掲げる販売目標を達成するためにも、さらに販売を促進していきたいところです。
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