クルマの分類でつかわれている「セグメント」とは
クルマの分類方法のひとつに「セグメント」と呼ばれる言葉があります。Aセグメント、Bセグメント、Cセグメント…、「セグメント」とは、果たしてなんでしょうか?
セグメントって何?
「ゴルフは“Cセグメント”ハッチバック」とか「ベンツCクラスは“Dセグメント”セダン」とか、クルマの分類方法のひとつに「セグメント」と呼ばれるものがあります。
この「セグメント」とは果たしてなんでしょうか?
「部分。分節。階層。区別。区分」
一般的な辞書である三省堂の大辞林でセグメントを調べると、いくつかあるうちの最初にそう説明されています。
そして自動車用語の辞典である三栄書房の大車林には以下のように書かれています。
「マーケティングで用いられる手法のひとつ。一方はある商品の特性から、他方は消費者群像を生活スタイル別に分析した指標(LSI)から、それぞれの図表上に細分化し設定する。この2つの表を重ね合わせると、消費者群像LSI区分から、ある商品に最適の顧客像を描き出すことができるとする。」
つまり、マーケティング上で顧客像を表すのに使われる言葉であることが理解できます。
自動車におけるセグメントはアルファベットで分類されるのですが、実際のセグメントと具体的な車種を見てみましょう。
セグメントの分類はいくつかの団体が独自の基準を掲げていますが、ここでは欧州で乗用車の販売区分などを規定している欧州委員会の分類を紹介します。
セグメントは車体サイズで分けられることが多いのですが、意外なことに欧州委員会は具体的なサイズに関し明確な基準を掲げていません。
▪️Aセグメント
「ミニカー」と呼ばれコンパクトカーの中でも小さな車両を指します。(日本でいう軽自動車+αのサイズ程度まで)具体的には、「スマート・フォーツー」などそれ以下の車両も含まれます。
フォルクスワーゲン・up!、日産マーチ、三菱ミラージュなど安価に販売されるコンパクトカーの中でも普通車区分で最小モデルが多い。
▪️Bセグメント
「スモールカー」と呼ばれ、大きめのコンパクトカーを示します。フォルクスワーゲン・ポロ、ホンダ・フィット、マツダ・デミオ、トヨタ・ヴィッツなどが代表的なモデルです。
▪️Cセグメント
「ミディアムカー」に分類され、代表格はフォルクスワーゲン・ゴルフ、フォード・フォーカスをはじめプジョー308トヨタ・オーリス、スバル・インプレッサ、マツダ・アクセラ、ホンダ・シビックなど各社を代表する5ドアハッチバックが名を連ねています。もちろんハッチバックだけでなくトヨタ・カローラなどセダンも存在します。
▪️Dセグメント
「ラージカー」呼ばれ、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズ、アウディA4などが中心です。ホンダ・アコードやトヨタ・カムリ、日産・ティアナなど大きめのボディを持つセダンも含まれます。
▪️Eセグメント
メルセデス・ベンツEクラスやBMW5シリーズ、アウディA6などが中心。「エグゼクティブカー」と呼ばれるように、車体サイズが大きいだけでなくプレミアムカーであることが条件である。日本車では日産・フーガやレクサスGSなどが分類されます。
▪️Fセグメント
「ラグジュアリーカー」と分類され、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズ、アウディA8、そしてレクサスLSやジャガーXJなどプレミアムブランドを代表するハイエンドサルーンが対象です。ボディは全長5mを超えることも。