東京~国立のバイパス「東八道路」いつ全通? “地獄渋滞”甲州街道をスルーする「すごい4車線道路」工事はどこまで進んだのか

東京都心と国立市の第二ルートとして、国道20号「甲州街道」のバイパスとなるべく整備中なのが「東八道路」です。いったいどのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。

日野バイパスから見える「立派な高架橋」

 東京都心と国立市の第二ルートとして、国道20号「甲州街道」のバイパスとなるべく整備中なのが「東八道路」です。
 
 いったいどのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。

JR南武線をまたぐ新たな高架橋(編集部撮影)。
JR南武線をまたぐ新たな高架橋(編集部撮影)。

「東八道路」は、首都高新宿線の側道として、上北沢で甲州街道から分岐します。高井戸ICの先で、中央道がカーブしていくところで離れ、そのまま久我山、多磨霊園、府中栄町を経て「国立インター入口」交差点で、ふたたび甲州街道へ合流します。

 国立インター入口では、南へ日野バイパスが直角に折れて始まっていきます。これは将来的に、東八道路がここへつながってくるのを見越しているのです。

 さて、気になる進捗ですが、全通まであと一歩というところまで完成しつつ、用地取得の問題で停滞しています。

 開通しているのは、府中市西原町の新府中街道まで。そこからルートを南に変えて日野バイパスへつながる、残り約1.2kmだけが、まだ未開通の状態です。

 ここが開通すれば、いよいよ昔からある「甲州街道」は完全に旧道となり、都心から日野市内までバイパスだけで移動することができます。

 さらに西側も信号ゼロで立体交差する「日野バイパス二期」「八王子南バイパス」が整備中。最終的には圏央道の高尾山ICまでつながる計画で、東八道路と合わせて「都心~高尾山IC」が一気にスムーズになります。

 ※ ※ ※

 さて、未開通の約1.2kmの区間ですが、途中に国立市と府中市の市境があって、それぞれ都市計画が違うのもややこしくなっています。

 まず、日野バイパス側の国立市工区では、用地取得は完了。JR南武線をまたぐ陸橋も完成し、歩行者だけ通れるようになりました。

 新府中街道側の府中市工区では、2023年初頭の段階で、用地取得率は約98%です。都によれば土地収用を行うつもりはなく、あくまで「土地の権利者と話し合いを継続し、任意での用地取得に向けた協議を行っていく」という方針です。事業期間は2026年度までとなっていますが、用地取得ができなければさらに延伸していく予定となっています。

 このように、東八道路はまだまだポテンシャルをフルに発揮するに至っておらず、その可能性も不透明なままです。

 とはいえ、新府中街道まではとりあえずつながっているので、新府中街道を南下していったん「本宿交番前」交差点まで行き、そこから甲州街道で日野バイパスへ出る、約2.5kmの迂回ルートを取るしかありません。これでも狭い甲州街道だけで延々と西進していた頃よりはスムーズになったので、それでしばらく我慢するしかないでしょう。

【画像】超便利!? これが「東八道路」計画ルートと「未開通区間」の状況です(30枚以上)

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