20年目で1000万台を突破したプリウス 世界中で愛される理由

誰でも知っているクルマ、ハイブリッドカーのパイオニア「プリウス」。新型プリウスは米国で世界初公開されるなど、世界中を魅了するプリウスとはどんなクルマなのでしょうか。

20年目で1000万台を突破したトヨタハイブリッドカーのパイオニア

「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーとともに、量産車として世界で初めて登場した初代プリウス。プリウスが初めて世に出たのは1997年のこと。20年経った2017年にハイブリッド車世界累計販売台数は1000万台を超えました。

 まさに、今の電動化の流れを作ったパイオニアがこのプリウスといえるでしょう。

トヨタ 新型プリウス

 現在販売されている4代目プリウス。およそ20年の時を経て、その間に蓄積された、技術とノウハウに磨きをかけて、ハイブリッドカーの代表的な車種という立ち位置から、新世代の技術を盛り込んだ一台に仕上がったと言ってよいのではないでしょうか。

 4代目となる新型プリウスは、車両の骨格となるプラットフォームにトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー (TNGA) を採用した第1号車として登場し、乗り心地や走行性能は先代とは比にならないレベルにまで進化しました。

 ハイブリッドシステムも大きく進化しました。まず走らせてすぐわかるのがモーター駆動とエンジン駆動の切り替わりがなめらかで自然なこと。先代の3代目も後期型ではかなり改善されてきましたが、現行のプリウスを乗ってしまうと3代目プリウスまでが担ってきたのはハイブリッドカーの普及活動だったと思えてしまいます。

トヨタ 新型プリウス

 4代目プリウスが登場するころには、トヨタのラインナップでもハイブリッドモデルが無いクルマのほうが少ないのでは?という状況になりました。

 ハイブリッドカー専用モデルとしてすっかり市民権を得たブランド「プリウス」だからこそ、ハイブリッドカーというカテゴリーの代表として、数ある自動車の中で一目置かれるクルマに仕上がっている必要があったのではないでしょうか。

 4代目プリウスでは、プリウス初の4輪駆動モデル「E-Four(モーターアシスト式4輪駆動)」も設定され、ようやく雪国のユーザーにもプリウスを乗ってもらえるようになりました。

 そして新型プリウスには大きな動きがありました。3代目でも設定されていましたが見た目は変わらないプラグインハイブリッドのプリウスPHVが4代目では外観デザインは全く違うプリウスPHVとして登場したのです。

 急速充電、家庭用100Vor200V電源のほか、ルーフに設けたソーラーパネル発電の電力でも走行用バッテリーに充電されるという、世界初のソーラー充電システム付プラグインハイブリッドカーとして注目を集めました。

トヨタ 初代プリウス
トヨタ 2代目プリウス
トヨタ 3代目プリウス

 初代プリウスの開発責任者である内山田竹志取締役会長は、

「初代プリウスの発売当時『ハイブリッド』という言葉は世間に全くなじみもなく、乗っている人は『オタク』だとも言われた。しかし、そのような未知のクルマに期待を寄せ、お乗りいただいた多くのお客様に支えられて、ハイブリッド車は1,000万台という節目を迎え、今では『普通のクルマ』になるまで普及することができた。ハイブリッド車をここまで育ててくださった全てのお客様に心から感謝を申し上げるとともに、これからもお客様と一緒に地球環境問題の解決に貢献できるよう挑戦を続けていきたい」と語りました。

 初代の登場からおよそ20年、プリウスは乗る人を選ばず、みんなが乗れるハイブリッドカーとなりました。ハイブリッドカーの「超低燃費」は単純に節約のためだけでなく、より遠くまで行けるということ。様々な出会いや発見、プロジェクトを進める原動力にもなります。

 4代目プリウスは、クルマとしての基本性能が大幅に向上しているので、インターネット時代だからこそ尊い「実際に行ってみることの価値」をより多くの人が享受することができる、そんな一台になったと言えるのではないでしょうか。

【了】

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Writer: 中込健太郎(自動車ライター)

大手自動車買取販売会社で中古車流通の実務、集客、ウェブコンテンツ制作など歴任。クルマそのものについての紹介、執筆に加え、「クルマでどこへ行くか、クルマで何をするか」という、人との関わりについての考察も多数。温泉ソムリエとして、クルマだからこそ気軽に行ける温泉探しにも余念がない。モットーは「クルマはそれ自体が人と人をつなぐメディア」。

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