ホンダ「新型インテグラ」復活なるか!? 精悍顔&“VTEC”ターボ採用で超カッコイイ! 北米モデルの「国内導入」される可能性は?

米国で復活した「インテグラ」! 日本はどうなる!?

 2007年に幕を下ろしたインテグラでしたが、2022年に15年ぶりの復活を米国市場で果たしました。

 高級車ブランドの「アキュラ」からの販売で、ボディタイプは4ドアセダンでした。

 一方中国では2021年に、ホンダ「インテグラ」も登場していますが、こちらはシビックの兄弟車という立ち位置であり、米中でそれぞれ別のモデルが復活したことになります。

四輪車版のホンダ「インテグラ」は1985年に登場した「クイントインテグラ」がはじまりでした
四輪車版のホンダ「インテグラ」は1985年に登場した「クイントインテグラ」がはじまりでした

 このうち、米国版にしっかりと受け継がれたのは、スポーティなスタイルと性能でした。

 高性能なモデル「タイプS」は、最高出力320馬力を発生する高回転型のVTEC 2.0リッターターボエンジンに6速MTの組み合わせになっています。

 ベースグレードでも1.5リッターVTECターボを搭載、最高出力は200馬力と高性能です。

 車両価格は、ベースグレードの3万3000ドル(約475万円)から、最上級グレードのタイプSの5万2600ドル(約757万円)となっており、かつて販売されていたインテグラの価格帯と当時の物価を考慮して比較すると、ずいぶんと高級車になってしまっています。

 そんなアキュラ インテグラは、2023年6月20日から7月3日まで、東京青山の本社ビル1Fにある「ホンダウェルカムプラザ青山」で展示され、注目を集めました。

 この展示は「2023 北米カー・オブ・ザ・イヤー」の受賞を記念したもので、ホンダは「残念ながら日本市場での発売の予定はない」とコメントしています。

 かつてのインテグラは、シビックと共通のプラットフォーム、パワートレインを使用していましたので、国内市場向けの復活インテグラも、シビックをベースにすればいいのではないかと考えることができます。

 しかしホンダ関係者の話によれば、JMS2023で出展されたプレリュードのコンセプトモデルは「シビック e:HEVをベースにホイールベースを短くした2ドアクーペ」と語られており、まさにインテグラそのものといった成り立ちであることがわかります。

 またこのプレリュード コンセプトは「市販化を目指している」とされており、残念ながら日本市場でのインテグラ復活はなかなか厳しいと言わざるを得ません。

※ ※ ※

 今年9月24日にシビックがマイナーチェンジし、1.5リッター VTECターボに6速MTを組み合わせたスポーツグレード「RS」が追加され、かつてインテグラの立ち位置を埋めると言っていいモデルが出てきています。

 インテグラが復活しなくとも、ホンダのスポーツカーマインドは令和の今でも健在のようです。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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