レクサス「RX350L」を世界初披露 全長5mのミッドサイズ
北米市場でプレミアム・ブランドとしての地位を確立しているレクサスは、ロサンゼルス・オートショーにおいて、ミッドサイズSUVのRXに3列シート仕様を新たに開発し世界初公開しました。
多人数が乗れるSUVを求める声が広がりを見せている
日本やアジア諸国でもSUVは人気が高まっていますが、ファミリーカーとしてはミニバンが確固たる地位を築いています。ところがミニバン発祥の国であるアメリカでは、もはやSUVがミニバンに取って代わろうとしているという、トレンドの地滑り現象が起きています。
元々アメリカでは、7〜8人がゆったり座れる大型ミニバンが人気だっただけに、SUVにも多人数乗車が出来るモデルを求める声が、ここ数年で徐々に大きくなってきました。VWが大型のアトラスや新型ティグアン(北米以外の市場ではティグアン・オールスペースとして販売予定)を投入したほか、今回のロサンゼルス・オートショーでスバルが全長5m級の3列シートSUVであるアセントを発表したのも、こうした背景があるのです。
レクサスも、北米市場のニーズに応えるため、ミッドサイズSUVであるRXの3列シート仕様を開発し、今回のロサンゼルス・オートショーでワールドプレミアしました。
今回お披露目されたのは、290PSの3.5リッターV6 D-4Sエンジンを搭載したRX 350Lです。駆動方式は前輪駆動と4WDが用意され、北米では年末にデリバリ開始となる予定です。パワーユニットは、この他にハイブリッド・システムが用意されます。こちらは12月7日に日本でRX 450hL(4WD)として発表されました。
RXの3列シート仕様は、既存のRXに、3列目をただ追加したわけではありません。十分な居住スペースを確保するために、ホイールベースを2790mmと、既存の2列シート仕様から110mm延長しています。これに伴い、全長は5000mmとなっています。
エクステリアは、Bピラーから後方が専用デザインとなっています。厳密に言えば、ルーフラインが異なるので、フロントドア上端の形状も専用です。このようにディテールまでこだわったデザインにより、伸びやかな上質なルックスを実現しています。
セカンドシートは、3人掛けのベンチシートとキャプテンシートを2脚備えた6人乗りが用意されます。50:50で分割可倒する2人掛けのサードシートは、電動可倒式が標準です。折り畳み時にはラゲッジフロアと完全にフラットな、広々としたラゲッジスペースが現れます。