トヨタ 新型カムリ、日本での販売好調は予想外なのか

トヨタが2017年7月に発売した新型「カムリ」、好調な売れ行きを見せています。どんなクルマなのでしょうか。

北米で15年間販売トップの実力派が日本のセダン復権に本気

 2017年7月にフルモデルチェンジが行なわれたトヨタ 新型カムリ。月販目標台数は約2400台とのことでしたが、発売から一ヶ月での受注は約1万1500台と約4.8倍にも達し、日本自動車販売協会連合会(自販連)が発表する乗用車ブランド通称名別順位においても依然として上位30位に食い込むほど好調な売れ行きをみせています。

北米では普通の家庭にある当たり前のクルマとして「食パン」とも言われるトヨタ カムリ

 発売当初はこれほどの好調は予想されていませんでした。というのも、初代モデル「セリカ カムリ」が登場した1980年はセダン(クルマを真横から見ると凸のように見えるボディ)こそクルマの当たり前の姿として捉えられていましたが、室内の広さなどが重視される現在ではミニバンやSUVなどに人気が集中していたからです。

 しかし、グローバルの視点で見ると「カムリ」はトヨタの中型セダンとして、初代モデルから累計で約1800万台を販売したほか、米国の乗用車販売台数で15年間トップを獲得するほどの実力派なのです。

 そのようなことを背景に、新型カムリの開発にあたっては抜本的な改革が行なわれました。その一つがトヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)の下で開発された新プラットフォームの採用です。

 重量バランスや車両安定性にこだわって開発したこの土台は「プリウス」から本格的に導入された最新式です。ただし、「カムリ」には「プリウス」よりも大きな”Kプラットフォーム”が使われています。

 さらに、環状骨格構造やレーザースクリューウェルディング、構造用接着剤といった最新技術を取り入れることでボディのよじれ剛性を約30%向上したほか、エンジンを支えるマウントを全て液体封入式として振動と騒音を抑制したり、リアサスペンションをストラット式からダブルウィッシュボーン式へと改めるなど、意のままに操るための改革は細部にまで及んでいます。

 この新プラットフォームの採用は見た目にも良い影響をもたらしました。走行性能を高めるために低重心化を突き詰めたボディは、全長×全幅×全高=4885×1840×1445mm。とくに全高は先代よりも25mm、ボンネットの高さも40mm低く、よりスポーティなプロポーションとなっています。

 そこに知的で明晰な印象を表現するというトヨタ独自のキーンルックを取り入れたフロントマスクと組み合わせたことで精悍な印象が際立ったのです。

 エクステリアと同じくインテリアもTNGAの下で新しい試みが見られます。コックピット周りでは部品の小型化やレイアウトを見直すことでスポーティかつ広がり感のある空間を実現。また、ナビとエアコンを一体的に見せるフラッシュサーフェスデザインを採用して先進性も表現されました。

 そのほかにも、複数の色や素材を巧みに調和させて上質感を演出する「フレックスコーディネーション」という手法や、宝石のタイガーアイをイメージしたオーナメントパネル、シボに特殊加工をすることでテカリ感を抑えるなど、素材の見せ方や豊かな風合いへのこだわりが随所に凝らされています。

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