相次ぐ「逆走事故」 もし見かけたらどう対処? 東名・中央道では2日連続で発生 いまだ減らない現状… 「正面衝突」による重大事故も

高速道路で、逆走車を見かけたらどうすればいいのでしょうか。

「2日に1回」起こる逆走 遭遇したらどうする?

 高速道路での「逆走」が相次いでいます。この逆走は、2日に1回のペースで発生しているといい、逆走したクルマと正面衝突し、死亡事故も起きています。
 
 もし、高速道路を走行中に逆走車を見かけたら、どう対処すればいいのでしょうか。

逆走を伝える標識
逆走を伝える標識

 2024年10月18日未明、甲府市の中央道下り線で、乗用車と大型トラックが衝突し、乗用車を運転していた男性が死亡。この乗用車は逆走車だったということです。

 そして17日夜にも、愛知県岡崎市の東名高速上り線でも逆走車が発生。この逆走に伴う事故は起きなかったものの、一時岡崎IC→豊川ICの間が通行止めとなっています。

 連日発生する逆走車ですが、国土交通省が公表しているデータによれば、確認が取れたもので毎年200件程度の逆走事案が発生しています。2023年では224件で、これは2日に1回以上のペースで発生していることになります。

 さらに、2023年の逆走事案のうち、事故(物損、負傷、死亡)の割合は17%と、約2割が何らかの事故に発展しています。

 NEXCO各社や各道路会社は、こうした状況を受け、公式サイトやSNSなどで逆走車を見かけた場合の対処法を紹介しています。

 まず逆走車を見つけたら、まず周囲を確認し安全を確保したうえで、すみやかに停止することが大切です。

 このときに、ハザードを点灯させることで、後続車への注意喚起となります。

 2024年6月の伊勢湾岸道での逆走事故では、周囲のクルマによるハザード点灯で衝突を避けることができました。

 NEXCO中日本 名古屋支社は「大型車が早めに気づいたことで正面衝突とならず、さらに周りのクルマがハザードを点灯し合図することで、事故を防ぐことができました」とし、周囲のクルマ同士でのコミュニケーションの重要性を示しています。

 また、NECXO東日本によると、逆走車の多くは「追越車線」を走行するといいます。

 これは、逆走するドライバーは「逆走の認識」をもっておらず、左側通行の原則のもと、無意識的に走行しているからなのです。

 実際に過去に起きた逆走事故で、逆走したドライバーは「周囲が逆向きで走っていて、おかしいと思った」「対面通行だと思った」などと話しており、自分が正しいと思って走行していることがわかります。

 そのため、正面衝突を避けるためには、高速道路では不必要に追越車線や右側車線を走行しつづけないことも大切です。

 衝突を回避できたら、110番や道路緊急ダイヤル「#9910」、最寄りの非常電話での通報、もしくは料金所で係員に申し出ることが大切です。

 もし通報がなければ、逆走車がさらに先を走ってしまい、事故のリスクが非常に高まるため、一刻も早い通報が大切です。

 通報を受けると、交通機動隊や高速パトロールカーの出動に加えて、道路情報版に「逆走車有」などと表示されるほか、ハイウェイラジオなどでも通行しているクルマに対し、注意を呼びかけます。

 また、逆走車が走行している区間を通行止めにする規制も実施されます。

 走行中の区間でこうした表示を見かけたら、左に寄って十分に減速し、周囲の安全を十分に確かめ、衝突しないようにしましょう。

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