「黄信号で止まったら追突されました。私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!? 「止まるな」「いや追突車が悪い」大議論に! 実際「悪い」のはどちらなのか
悪いのはどっち? 法律はどう判断するのか
では、実際こういったケースに遭遇したら、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。

まず黄信号の意味は「注意」だと覚えている人が多くいそうですが、実際の道路交通法では「原則、止まれ」というものです。
具体的には、道路交通法施行令 第2条「黄色の灯火」で「車両及び路面電車は停止位置を越えて進行してはならないこと」とはっきり書かれているのです。
ただし、目の前で信号が青色から黄色に変わって、「あっ!黄色になった!黄色は止まれ!」と急ブレーキをかけて、追突事故を引き起こす場合があります。
そのため、同条では補足で「停止線を越えていたり、停止線で安全に止まれないときなどは、進むことができる」と書かれています。
この「安全に止まれないとき」というのが難しく、追突事故が起きた場合に、追突した側は「安全でないから止まらず行くべきだっただろ!」と主張し、追突された側は「車間距離を十分取っていればそもそも追突しなかっただろ!」と主張し、意見が衝突することがあります。
法律というのは「こっちが悪!こっちが正しい!」と断じるものだけはなく、意見が相反したときに、その過失度合いを図るものでもあります。
もし先述の「行くべきだった」「車間距離取ればいいだけ」の両主張が並び立つと判断されれば、過失割合は50対50になりますし、どちらかの過失が重くなる場合もあります。あくまで警察の現場検証などをもとに、個々の案件によって“裁定”が大きく変わることに、留意しておきましょう。
先述の質問に対する回答でも、まさに「行くべきだった」「車間距離取ればいいだけ」の両サイドが火花を散らしていましたが、それぞれ有利な現場状況だったと「仮定」した上での主張なので、まったく不毛な議論と言えるでしょう。
ちなみに今回のケースでは、投稿者は後日補足の説明を記載し、こちら側の過失はゼロと認められたとしています。目撃者の証言やドラレコのデータ、状況証拠などを判断し、追突した側に完全な非があったという判断になったのでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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