トヨタ新型「エスティマ後継機」がスゴイ! “全長5.1m”超えの流麗ミニバン! メーカー初の「画期的な機能」も搭載した最新「シエナ」は“ご先祖モデル”からどう進化してきた?

2024年9月17日にトヨタのアメリカ法人は「シエナ」の2025年モデルを発表しました。実質的なトヨタ「プレビア(日本では「エスティマ」)」の後継モデルですが、先祖モデルと比較してどのように進化してきたのでしょうか。

エスティマ後継ミニバン「シエナ」誕生の歴史とは?

 トヨタのアメリカ法人は2024年9月17日に、大型ミニバン「シエナ」の2025年モデルを発表しました。
 
 1997年に北米市場でデビューしたシエナは、トヨタのミニバンとして、同社のミニバンである「プレビア」の後継モデルと位置づけられています。
 
 プレビアは日本国内でかつて「エスティマ」の名前で展開され、ファミリー層を中心に支持されていましたが、今のシエナに至るまでどのように進化してきたのでしょうか。

トヨタ「シエナ」は先祖モデル「プレビア」からどのように進化してきたのか?(画像:トヨタ「シエナ/4代目」)
トヨタ「シエナ」は先祖モデル「プレビア」からどのように進化してきたのか?(画像:トヨタ「シエナ/4代目」)

 プレビアは北米をはじめとするグローバル市場向けに開発されたミニバンで、1990年にデビュー。

 ボディサイズは全長4750mm×全幅1800mm×全高1780mm-1820mmと、トヨタが現在販売しているミニバンでいうと、「ノア/ヴォクシー」と「アルファード/ヴェルファイア」の間をとったくらいのサイズ感です。

 エクステリアは、当時トヨタが「天才タマゴ」というキャッチコピーを用いたように、印象的な丸みを帯びた未来的なデザインが特徴的でした。

 インテリアもエクステリアデザインを踏襲したタマゴ感のある曲線的なデザインを採用。

 シートレイアウトは3列シート7人乗りのほか、のちに8人乗り仕様も追加されました。

 パワートレインは、最高出力135ps・最大トルク205.9Nmの2.4リッター直列4気筒エンジン「2TZ-FE」にくわえて、のちにスーパーチャージャーを装着した「2TZ-FZE」を設定。

 トランスミッションには4速ATのほか5速MTが用意され、駆動方式はMRと4WDから選択できました。

 そんな初代プレビアですが、ライバルが3リッタークラスのV型6気筒エンジンを投入するなか、エンジンルームの狭さ故にエンジンの大型化に対応できず苦戦。

 戦略の転換を余儀なくされ、2000年1月に2代目と入れ替わる形で販売終了しました。

 その後、他国では3代目まで展開されたものの、北米では初代限りの展開となり、そのバトンをシエナが引き継ぎました。

 シエナは北米市場を主なターゲットとしたミニバンとして、初代は1997年にデビュー。

 より一般的なフロントエンジンにFFのレイアウトを採用し、プレビアのミッドシップレイアウトからの大きな変更点となりました。

 これは、北米市場におけるメンテナンスの容易さやコスト面での利点を考慮したとされています。

 ボディサイズは全長4840mm-4930mm×全幅1860mm×全高1710mmと、プレビアに比べてサイズが拡大し、より大型のミニバンとして位置づけられました。

 エクステリアはプレビア譲りの流麗なボディスタイルを採用しつつ、よりワイド&ローなプロポーションへと進化。

 一方インテリアはオーソドックスなデザインとなり、シートレイアウトにはプレビアと同じく3列シート7人乗りと8人乗りを設定されていました。

 またボディサイズが大きくなったことにより、家族向けの広い車内空間と荷室スペースをさらに強化し、長距離移動時の快適性が向上。

 くわえて安全装備やエンターテインメント機能の充実が図られ、北米のファミリー層に高く評価されました。

 なお、プレビアでネックとなっていたエンジンは、最高出力197ps・最大トルク284Nmの3リッターV型6気筒エンジン「1MZ-FE」を搭載し、改良が図られています。

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