話題になった「QRコード通行券」その後どうなった? “レシート紙”採用で「コストも手間も削減」で将来有望だったはずなのに…NEXCOが話す「事情」とは

2019年2月、横浜横須賀道路で「QRコードが印字された通行券」の実験が導入されました。その後、実験はどうなったのでしょうか? NEXCO東日本の担当者に聞きました。

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 2019年2月、横浜横須賀道路で「QRコードが印字された通行券」の実験が導入されました。
 
 導入の目的はコスト削減、つまり従来の「黄色い磁気式の通行券」に代わるというものでした。
 
 ところでその後、QRコードはどうなったのでしょうか? NEXCO東日本の担当者に聞きました。

通常はこのような磁気式通行券だが、「QRコード通行券」の試験も行われた(画像はイメージ)
通常はこのような磁気式通行券だが、「QRコード通行券」の試験も行われた(画像はイメージ)

 実験が行われたのは横浜横須賀道路の六ツ川、日野、朝比奈の3カ所の料金所。ドライバー側は特にやることは変わらず、通行券を受け取った料金所スタッフが「QRコードを別の機械で読み取って金額を算出する」という違いになります。

 実験が継続しているのか、実験の結果コストダウンが成功したのか、NEXCO東日本関東支社の担当者に確認しました。

 -QRコード通行券の実験はまだ続いているのでしょうか?

 実験については、2022年12月でいったん終了させていただいております。

 -実験の結果はどうだったのでしょうか?

 コストダウンについては効果がありましたが、運用上の課題もあり実験は終了しました。現在のところ実験再開や、QRコード通行券の拡大の予定はありません。

 実験で明らかになった「運用上の課題」とは何かについても確認しましたが、「セキュリティ上の問題」で答えられないとのことでした。

 なんらかの理由で読み取りにくい、不正利用の可能性があるなど問題が生じた可能性が考えられます。

 今回の実験は、従来の磁気ストライプの入った通行券から、QRコードなどの情報をレシート状の感熱紙に印字し、出口の料金所で精算をする方法に変更するものでした。

 QRコードであれば入り口情報だけでなくさまざまなデータも記録できる上、印刷機や読み取り機は汎用性に優れているためコストダウンにつながります。また、QRコードからスマホ決済への可能性にもつながるでしょう。

 今回の実験についてはさまざまな理由で中止となりましたが、今後もコストダウンや利便性の追求をしていただきたいところです。

 いっぽう、実験終了の背景としては、全国的な高速道路業界での「新たな潮流」もあるように思われます。

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1件のコメント

  1. qrコードは、地下鉄のホームドアで有効活用されてますよ。
    徐行する自動車料金所で使えないはずは無いと思うけど。

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