クルマの屋根にある「謎の角(ツノ)」何の意味? 無くても大丈夫なの? 実は大切な役割アリ!? 何がスゴいのか

かなり高性能な「ツノ」だけど…課題はあるらしい

 シャークフィンアンテナは、クルマの中でも最新のアンテナとして流通しています。

 現在主流となっているシャークフィンアンテナですが、これについてスバルの担当者は次のように話します。

「アメリカXM(=衛星ラジオ放送)アンテナ(⇒現在はSXMアンテナ)に対応するにはルーフ上へのアンテナ設置が必須であることからも、昨今ではシャークフィンアンテナが主流となっています。

 スバルでは、2014年の初代『レヴォーグ』から採用し、その後ほとんどのスバル車で採用しています。

 開発当初は、『ルーフにクツが乗っているみたいでカッコ悪い』など、デザイン面で難色を示されましたが、現在の状況を鑑みると市場では受け入れられているのだと思います」

スバルでは2014年の初代「レヴォーグ」から採用している
スバルでは2014年の初代「レヴォーグ」から採用している

 機能面の高さからニーズが高く、現在市場で出回っているクルマの多くで採用されているシャークフィンアンテナですが、一方で課題点もあるようです。
 
 前出のスバル担当者は、次のように述べています。

「ロッドアンテナに対しては、シャークフィンアンテナはコスト面では不利でコスト削減が課題です。

 たとえば見た目で仕向けや対象車両がわかりにくいので、特別に識別シールを貼付し、仕分け管理が必要なため、その分開発コストがかかります」

 他にも、車両ごとにルーフパネルの曲率が違うため、シール部を専用設計し、漏水や隙間対応も必要になっており、こうした開発面での改善にコストがかかることが懸念となっているようです。

 また、汎用品の取り付けや、利用者が自分で交換するのにはリスクが伴います。

 しかし、課題となる部分は残されているものの、性能やニーズを鑑みると、この先もシャークフィンアンテナが台頭していくと考えられるでしょう。

※ ※ ※
 
 クルマについている謎のツノの正体は「シャークフィンアンテナ」で、内部構造は複雑になっており、安定した受信ができるようになっています。

 空気の抵抗を小さくするメリットもあるほか、将来的にアンテナの複合化も期待されており、今後もより需要が高まっていくと考えられます。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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