5000馬力超え!? “目がバグる”斬新「2ドアクーペ」がスゴイ! 12.3リッター「V16」採用の「デヴェル・シックスティーン」とは
2013年の「ドバイ国際モーターショー」にて、デヴェル・モータースは「デヴェル・シックスティーン」というハイパーカーを公開していました。どのようなクルマだったのでしょうか。
デヴェル・モータース「デヴェル・シックスティーン」ってどんなクルマ?
2013年の「ドバイ国際モーターショー」にて、デヴェル・モータースは「デヴェル・シックスティーン」というハイパーカーを公開していました。
デヴェル・シックスティーンは、アラブ首長国連邦のドバイを拠点とするメーカー「デヴェル・モータース」のハイパーカー。
2006年から計画され、2013年のドバイ国際モーターショーで初公開、2017年の同イベントで量産モデルのコンセプトカーが公開されました。
デヴェル・シックスティーンは最大出力5000馬力・最大速度500km/hを超えるという宣伝文句のもとに開発を続けられており、実現は難しいのではないかという意見が大多数です。
しかし、2017年にはエンジン開発元であるスティーブ・モリス・エンジンスがテストを行い、最大出力5076馬力・最大トルク5093Nmという結果が出たことを動画で公開しています。
2022年には日本にも初上陸、プロトタイプが公開されました。
このとき公開されたのはあくまでプロトタイプであり、市販される際は日本の規制に合った形に変化していくとのこと。
ボディサイズは、全長5298mm×全幅2315mm×全高1197mm。
過去のコンセプトカーでは全長5304mm×全幅2410mm×全高1272mmだったので、市販化に向けてすこし小さくなったことになりますが、それでも長さ、幅ともにクルマとしてはかなりの大きさです。
エクステリアは、巨大な形状とバタフライドアが特徴的でありながら、フロントフェンダー付近に「16」の文字がデザインされています。
リア部分には、ジェットエンジンをイメージしたというデュアルエキゾーストマフラーがついており、やはりこちらも通常のクルマでは考えられないほど巨大です。
インテリアは、ドアパネルやアクセルペダルに16の文字がデザインされ、ブルーを基調とした運転席まわりが、スポーティでありながら爽やかな印象も与えます。
ハンドルにはゴールド色でデヴェル・シックスティーンのロゴマークが入り、ナビゲーションシステムからメーターパネルまでの運転席を囲うような形状も特徴的です。
パワートレインは3種類あります。第1に、サーキット走行用の12.3リッターV型16気筒クワッドターボエンジンを搭載したモデル。
こちらは先ほど述べたとおり、最大出力5000馬力、最大速度500km/hを超え、最大トルクは3757Nm、0-100km/h加速は1.6秒と発表されています。
第2に、公道走行用のモデルとして、同じエンジンを搭載しつつ、最大出力を3048馬力に抑えたモデルも開発中。
第3に、公道走行用のエントリーモデルとして、V8エンジンを搭載し、最大出力を1500馬力から2000馬力程度に抑えたモデルも発売される予定です。
日本で公開されたプロトタイプモデルのボディカラーは、ブラックとホワイトのツートンカラーでした。
価格はエントリーモデルが約1億8000万円、サーキット走行用のモデルが2億2000万円になると当初はいわれていました。
しかし、2022年に日本に初上陸した際の情報では、日本向けのモデルが完成された場合、消費税込みで10億円程度になるともいわれており、正確な金額はまだ決まっていない状況です。
また、限定生産ではないことが発表されています。
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前代未聞のスペックを誇る、デヴェル・シックスティーン。
日本の公道を走るにはオーバースペックな感もありますが、このようなクルマが技術的に実現可能であることが証明されれば、それはそれで夢があります。
500km/hのドライブというのがどのような世界なのか、体験できるごくわずかな富裕層のユーザーがうらやましいものです。